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【皇室】昭和のやり方を変えていかれた両陛下 昭和天皇に仕えた元侍従が「新天皇からは受けない」と叙勲を辞退することも [01/01]
- 1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2017/01/01(日) 13:49:23.82 ID:???
- 2017.1.1 05:00
★【平成30年史 第1部皇室(1)】高御座の中、陛下は無言で立ち上がられた 新時代の幕開け「10年かかった」抵抗の払拭
(中略)
昭和天皇の崩御から1年10カ月が過ぎた平成2年11月12日。天皇陛下は「即位礼」で、
国内外の賓客を前に、自ら天皇となったことを宣言された。平成の世が本格的に幕を開けた瞬間だった−。
皇居から続く即位のパレード。洋装に着替えた両陛下を人々の祝福の波が包んだ。
26年後に自ら譲位の意向をにじませられることになる陛下が、皇室のあり方を模索する「旅」はこのとき既に始まっていた。
■ ■ ■
「ご病気の最後の段階は、昭和天皇にとっていかに残酷なことだったかということは、おっしゃっていました」。
平成8年から10年以上、侍従長を務めた渡辺允氏(80)はそう語る。
昭和天皇が倒れた昭和63年9月以降、体温や血圧、下血量までもが一日に何度も公表された。
「最後のころは、崩御の前から葬儀に備えた皇居の中の工事が始まっていた。
そこを通るたび、自分は残酷なことだと思ったともおっしゃられた」
渡辺氏はそう振り返る。
陛下の旧友である明石元紹氏(82)は、昭和天皇が崩御する直前の昭和63年の大みそか、
当時皇太子だった陛下のお住まいに招かれた。
昭和天皇は意識がない状態。陛下は「自然に振る舞っておられた」という。
だが、「昭和天皇もご自分は当たり前の人間でありたかったが、あの時代はそれを周りが許さなかった。
一番極端なのは、手術することすら批判を浴びた医療の問題。陛下はそういう面を見て、
残酷に感じられていたと思う」。
「もうちょっと天皇は自然であっていい、自然でありたい。そう思われていたのではないか」。
明石氏は当時の状況が、現在の「譲位のご意向」につながっていると考えている。
昭和天皇が崩御したのは、その大みそかから7日後の昭和64年1月7日。
「平成」が動き出した。
「昭和とは大きく宮中の形が変わったのだなと感じた」。昭和天皇と両陛下に和歌を指南した
岡野弘彦氏(92)が、最も変化を感じたのは「拝謁の際のお声かけ」だった。
http://www.sankei.com/life/news/170101/lif1701010035-n1.html
「初めて昭和天皇に拝謁したときは、侍従からはただ立ち止まり最敬礼すればよいと言われていました」。
言われた通り昭和天皇の前で最敬礼する岡野氏に、「ご苦労である」という昭和天皇の声が響いた。
「腹の底から出るような声が頭上から降ってきた。威厳に満ちたお声でした」
今の天皇、皇后両陛下は会う相手に親しみ深く語りかけられる。
皇太子ご夫妻時代から現在まで続けられてきたスタイルだ。だが当時は「良しあしではない。
ただ、寂しさとともに時代が変わったと実感した」と受け止められた。
「天皇とは昭和天皇」との思いを引きずる宮内庁本庁の空気は、
両陛下の皇太子時代からの側近にはさらに厳しいものだった。
「そういうものではない」。赤坂御用地で皇太子時代から両陛下に仕えてきた側近が、
公務について述べた意見は、宮内庁の本庁に拒否された。
崩御間もない元年5月、両陛下の初めての地方訪問となる徳島訪問でのことだった。
陛下は「行幸啓(=地方訪問)ではセダンがよい」との意向を伝えられた。
「沿道の人々と同じ目線でなければならない」
しかし、宮内庁は昭和天皇が車高の高い御料車を使ってきたことを理由に、申し出を拒否した。
さらに食事も「簡素に現地のものを」という両陛下の意向に反し、本庁は大膳とよばれる
宮内庁の調理担当者を徳島に同行させる昭和の方式を求めてきた。
「相当ぶつかった。昭和天皇に仕えた元侍従が叙勲を受ける際に、『新天皇からは受けない』
と辞退したことがあった。それほどまでの空気だった」
元侍従の一人は、当時を振り返る。
「そういう昭和のやり方を、両陛下は少しずつ変えていかれた。それには10年はかかった」
http://www.sankei.com/life/news/170101/lif1701010035-n2.html
高御座の中に立ち、即位を宣明される天皇陛下=平成2年11月12日、皇居・宮殿「松の間」
http://www.sankei.com/images/news/170101/lif1701010035-p1.jpg
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