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【政治】 ギャンブル大国は必ず破綻する? 国民を欺くカジノ合法化の皮算用 IRモデルの成功例ラスベガスは赤字続き

3 :擬古牛φ ★:2016/12/08(木) 10:17:46.64 ID:???
>>2の続き

●経済効果にどのような根拠があるのか

 推進派は、1兆円規模の投資と巨大なIR施設運営を支える数千億円規模の収益がカジノによって実現するという。
例えば関西経済同友会の構想では毎年5500億円(50億ドル)の収益を想定している。
かつて香港の投資銀行は、東京と大阪でそれぞれ80億ドルのカジノ収益が生まれると煽り立てた。
カジノ単体の構想が基本であったお台場カジノの収益予想は300億円であったので、
IR型カジノに衣替えすることで桁違いのカジノ収益が実現するというのである。

 しかし、IR型カジノのモデルでもあるラスベガス・ストリップ地区の大型23カジノの収益合計(2015年)は
53億ドルで平均2・3億ドルでしかない。例えば、米大手カジノ企業MGM(表4)のラスベガスを中心とする
米国内12カジノの収益合計は27億ドル(平均2・2億ドル)でしかない。

※表4 http://ironna.jp/file/5e7a0cedc5521cce7ab1c30bf6799242.jpg

一方でマカオのMGMチャイナだけで最盛期(2013年)33億ドルの収益があったが、
そのうち21億ドル(63%)はVIPからの収益である。
マリナベイサンズの最盛期(2014年)は26億ドルであるが、やはり大半はVIP収益であった。
 米国内よりも一桁大きなカジノ収益をアジアで実現できるのは、中国富裕層(VIP)のおかげなのであり、
普通の外国人観光客にちょっとカジノに寄ってもらうだけで、マカオ、シンガポールよりも
さらに大きなカジノ収益を実現できると想定するのは極めて困難である。
ところが国内候補地のカジノ収益推定の根拠は、通常の観光客数の推計を基にしたものでしかなく、
どうやってアジアのVIP市場で競争力を発揮できるのかの説明は一切なされていない。

 推進派は、日本国内ではIR型カジノ数を制限するので過当競争にはならないというが、
この肝心のアジアのVIP市場におけるIR型カジノ数を日本はコントロールできない。
現にマカオのカジノ収益がVIP収益減少によって最盛期から4割減少したように、
アジアのVIP市場は縮小局面に突入している。そこへ韓国のリゾート・ワールド・ジェジュをはじめ、
IR型カジノの参入が相次いでいる。
そこに周回遅れの日本が参入してどのような展望があるかについても願望しか語られていない。

 アトランティックシティーのカジノ産業は、最盛期の収益65億ドルから15年には35億ドルに半減し、
12カジノ中5件が経営破たんに追い込まれているが、同じような過当競争に巻き込まれないという保証はどこにもないのである。

続く

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