【動画アリ】次世代型空飛ぶ自動車「AirMule」の本格的な初飛行試験に成功

ぷらにゃん ★

http://business.newsln.jp/biztech/images2/201611171001510000w.jpg

イスラエルのTactical Roboticsは本格的な空飛ぶ自動車となる「AirMule」の無人による初飛行試験を行い、成功したことを発表した。

AirMuleは車体の前後に浮上用のの2基の大型ファン（直径1.8メートル）と、後部に2基の推進用のファンを備えた一見すると自動車のような形をした
有人無人両用の次世代型垂直離着陸機となる。

こうした空飛ぶ自動車は、1950～60年代にかけて米空軍が研究開発資金を提供することで多数の企業によって開発が行われてきたものとなるが、
当時の技術ではホバリング状態を安定させることは難しく、最終的に実用化に至ったものは1機もなかった。

また、マルチコプターの場合であっても機体の前後に装備した2基のファンだけで安定性を維持させることは難しく、多数のマルチコプターの場合、
ファンは4基以上搭載するのが普通となっていた。

一方、Tactical Roboticsが今回初飛行試験に成功したAirMuleは、浮上用の2基の大型ファンの下に「Vane Control System」という6軸自由度を持つスリットを設置し、
これらのスリットでファンの方向性を精密制御することによって2基のファンだけで安定飛行を可能にすることに成功したものとなる。

AirMuleの主な仕様は、機体重量が4700ポンド、搭載燃料重量が1900ポンド、ペイロード重量が2600ポンド、最大離陸重量が9200ポンド。
最大速度が110ノット。最大到達高度が12000フィート。最大飛行時間は約2時間。

Tactical RoboticsはこのAirMuleを最前線で負傷した兵士の無人輸送機として、また、様々な災害救難機として提供していくことを予定している。

AirMuleは昨年12月にも初飛行試験を行っていたが、昨年末に実施した飛行試験は地上数メートルを数メートルに渡って飛行するだけのもので、
本格的な飛行試験にはなっていなかった。

http://business.newsln.jp/news/201611171001510000.html

https://www.youtube.com/watch?v=PByFlMyAYpg