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【国際】元海将の伊藤俊幸氏「中国は第一列島線の外に海軍、内に海警という将来図に向け既成事実化を狙っている」 [07/18]

1 :ちゅら猫 ◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2016/07/18(月) 06:42:54.19 ID:???
2016.7.17 21:40
★【ワールド・インタビュー】元海将の伊藤俊幸氏「中国は第一列島線の外に海軍、内に海警という将来図に向け既成事実化を狙っている」

6月9日未明、中国海軍のフリゲート艦が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の久場島周辺の
接続水域に入った。尖閣諸島周辺の接続水域で中国軍艦の航行が確認されたのは
初めてだ。その後、別の水域でも中国海軍の情報収集艦による接続水域航行、
領海侵入事案が相次いだ。エスカレートし続ける中国側の行動をどう受け止め、
いかに対処すべきか。元海将の伊藤俊幸氏に聞いた。

中国海警局の公船による尖閣諸島周辺の接続水域内入域や領海侵犯は今や常態化
しているが、公船と軍艦では全く意味が異なる。海上保安庁の巡視船は公船には対応
できるが、装備が全く異なる軍艦には近寄ることもできない。軍艦は武力を持った国家が
そのまま動いているのと同じだ。軍艦を出したことは、中国側が完全にステージを上げたということだ。

■漸進的膨張図る

彼らが描くのは、日本列島の南端から台湾、フィリピンを結ぶ「第一列島線」の外側で
海軍が動き、内側は中国の海として「海警」という巡視船が守るという将来図だ。
中国は南シナ海で、少しずつ既成事実を積み重ね、欧米諸国が気づかない間に、
島を取ることに成功した。まさに「クリーピングエクスパンション」(漸進的な膨張)で
匍匐前進して、いつの間にか相手の陣地を奪う手法だ。東シナ海でも同じことをやろうとしている。

日本政府は、同じ水域で軍艦を航行させたロシアに対しては抗議しなかったが、
これは、われわれが、一戸建ての家に住んでいると考えれば分かりやすい。
家の目の前の道路を誰が歩こうと自由だが、あるときから、「この家は俺のものだ」
という人が急に家の前を行ったり来たりするようになる。法律上、何の問題もないが、
決して気持ちがいいものではない。そのうち、その人物が庭にも入るようになり、つ
いにナイフを持って家の前を歩き出した。これが今回の事態だ。接続水域を外国の
軍艦が航行するのは、国際法上問題はないが、中国の場合は当然、意味合いが異なる。

■他国と共同巡視

尖閣諸島周辺での中国海軍の活動を常態化させてはならない。
そのために、日本は常に毅然とした態度を示し続けるべきだ。

まずは海上保安庁と自衛隊が警戒監視を強化することだが、さらに必要なのは他国の
海軍との共同パトロールだ。日米に限らず、日米韓、日米豪、日米印、あるいは4カ国、
5カ国でもいい。「中国の行動は間違っている」とのメッセージを日本以外の国も共同で
発信することになるからだ。

その上で、いざというときには、海上警備行動をかけて「武器を使用するぞ」とアナウンス
しておくことも大事だ。海上警備行動が発令されれば、自衛隊の艦艇は「武器の使用」
ができるようになる。「武力の行使」とは異なり、「武器の使用」には警察官職務執行法を
準用する制約があるものの、少なくとも不正な侵害に対する対処行動になる。
「海上警備行動をかける」と言っておくことが抑止力になる。

日本の防衛費が横ばいの中、この10年間で軍事費を3・7倍に拡大し、
今や日本の防衛費の2・7倍にしたのは中国側だ。こちらが何もしていなくても、
中国は勝手にエスカレートしている。「米軍は沖縄から出て行け」と主張する人がいるが、
もしも米軍が沖縄から撤退したら中国はすぐに尖閣を取りに来るだろう。

現に南シナ海では、米軍のみならず、古くはフランス、ソ連という大国のプレゼンスが
弱まった間隙を突き、今回仲裁裁判所が「国際法違反」と裁定するに至った環礁などを
奪った実例がある。これを証拠と言わずして何を証拠というのか。嫌なものは見たくない
という態度ではなく、現実に向き合うべきだ。

http://www.sankei.com/world/news/160717/wor1607170035-n1.html

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