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【経済】参院選の与党勝利を外国人はどう受け止めたか? [07/12]

2 :ちゅら猫φ ★:2016/07/12(火) 09:44:43.90 ID:???
>>1より

外国人投資家が投資先国の政治をチェックする重要な切り口が、あります。資本主義政策を推進する政権が
支配する国は買い、社会主義政策を推進する政権が支配する国は売り、と判断します。2012年末の総選挙で、
民主党政権が終わり、自民党政権が誕生しました。外国人投資家の目には、「社会福祉を重視する政権が終わり、
資本主義政策を重視する政権が成立した」と映りました。これを受けて、2013年には外国人投資家が日本株を
15兆円も買い越しています。

外国人の目から見て、最近アベノミクスが変質し、経済重視の姿勢が後退していると見られるところもありますが、
それでもまだ、アベノミクスが「資本主義色の強い政策を進める」政党であるという見方は変わっていません。

消費税率を引き上げ、法人税率を引き下げるのは、明らかに資本主義的政策です。TPP、農業改革の推進、
官業(日本郵政・空港など)の民営化推進も、資本主義的政策です。マイナンバー導入によって電子政府を
推進し官公庁の労働生産性を高めることも、資本主義的政策といえます。労働規制を緩和し、大企業が
従業員を解雇しやくすることも、資本主義的政策です。これらの政策が、日本国民の幸福増進につながるか
否かは別の議論です。こうした資本主義的政策が進められる間は、資本家として日本に投資する外国人の
目から見て、アベノミクスは評価されます。

今、欧米で、反資本主義、つまり、社会主義的政策を掲げる政治家が人気を博していることが、
世界の株式投資にとって不安材料となっています。米国でいえば、それは、共和党候補のトランプ氏です。
大企業への課税を強化し、バラマキ型社会福祉を増やし、メキシコとの国境に壁を築き、TPPやメキシコとの
自由貿易を否定する政策は、資本主義に背を向け、社会主義政策を進めるものです。イギリスでEU離脱派
を主導したボリス・ジョンソン氏の主張も、中身をよく見れば、資本主義に背を向ける社会主義的主張である
ことがわかります。欧州各国で、急進左派が勢力を拡大し、資本主義を否定する発言をしています。

そうした欧米での資本主義の揺らぎと比較すると、まだ日本の自民党は、資本主義色が強いと見られ、
参院選での自民党の勝利を、外国人は歓迎すると言えます。

ただし、安倍政権がこれから打ち出す政策によっては、そうした外国人の評価もあっさり変わる可能性もあります。
これから安倍政権が打ち出す政策が、外国人投資家にどう映るか、継続的にフォローします。(了)

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