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【今日は何の日?】7月7日は「七夕」です スレに願いを🎋

4 :Charlotte ★:2016/07/07(木) 12:31:59.60 ID:CAP_USER9.net
>>3の続き

■いよいよ出逢えた二つの星。しかし、別れの時はすぐにやって来ます

さて、いよいよ川を渡ってめぐり逢う二人。喜びと同時に別れの予感も…。

「恋ひ恋ひてあふ夜はこよひ天の川霧立ちわたりあけずもあらなん」(古今集 176番)
(恋し続けて今宵やっと逢う事が出来ます。天の川よ、川霧の戸を立てて夜が明けないようにしておくれ)


「契りけむ心ぞつらきたなばたの年にひとたび逢ふは逢ふかは」(古今集 178番)
(一年に一度という約束は無常な事だ。このはかない逢瀬は逢瀬のうちに入るだろうか)

そして別れの時がやって来ます。

「七日の夜のあかつきに詠める」という詞書(説明書き)があって、
「今はとて別るるときは天の川渡らぬさきに袖ぞひちぬる」(古今集 182番)
(今年はこれ限りと別れる時には、天の川を渡る前から彦星の袖は涙で濡れている)

「八日の日詠める」の詞書があって、
「今日よりはいま来む年の昨日をぞいつしかとのみ待ちわたるべき」(古今集 183番)
(今日からは来年の昨日(七日)を、早く来ないかと待ちつづけるほか無いのでしょうね)

こうして二人は、別れの翌日から、また来年の出逢いを待ち焦がれるのです。

■千年の時代を隔てても変わらぬ二つの星に寄せる思い

さて、ご紹介した何首かの和歌を見てゆくだけでも、王朝の七夕の宴と、現在私達が行っている七夕祭りとは、随分と様相を違えている事が分かります。

しかし、和歌を読んでゆけば、誰もが織姫と彦星に共感を抱き、少なからずしみじみとした心地になるのではないでしょうか。
七夕の夜、二つの星に寄せる思いは、王朝の昔も今も変わらない筈です。



おわり

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