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【金平茂紀】「県民集会」を「大規模抗議集会」と報じたNHK 僕はハンナ・アーレントのいう「凡庸な悪」のことを思い出す [07/05]

2 :ちゅら猫φ ★:2016/07/05(火) 16:46:06.32 ID:???
>>1より

僕も記者の端くれなので、何があったのかをいろいろと調べてみた。すると複数の知人が、6月15日放送の「クローズアップ現代+」
をみてください、そこにヒントがありますよ、と言うのだ。『沖縄 埋もれていた被害 米軍属女性殺害事件の波紋』という今回の
事件をテーマとした内容で、女性キャスターの嘉手納基地ゲート前からの中継や沖縄放送局記者の解説もまじえたものだった。

これまで沖縄で繰り返された米軍がらみの事件をふり返り、日米地位協定の問題点にまで踏み込もうとした取材が
積み重ねられていた。よくまとまっていた。ところが番組終盤になって、構成上いかにも不自然な部分が唐突に出てくるのだ。
それは政治部記者の解説なのか何なのかよくわからないリポートだった。その内容は、政府・外務省は、地位協定の
見直し機運に懸念を持っており、抜本的な改定は実現までに時間がかかるから現実的ではない、改定は現状では
むずかしい等と、まるで政府側の代弁のようなコメントを一方的に述べていた。 >

NHKには試写という放送内容を事前にチェックするシステムがあって、この回の時も、何度目かの試写でNHK政治部が
これを入れろと無理やりねじ込んできた結果、例の部分が他の取材部分をカットして入れさせられたのだという。
そして、県民大会の直前に、同様のことが起きた。県民大会の語は使うな、と。

NHKでは近年、沖縄の米軍基地に絡んだニュースや特集が放送される際には、必ずと言っていいほど、
東京の政治部による実質的な内部統制=検閲に近いことが行われているのだという。過去の「NHKスペシャル」や
旧「クローズアップ現代」でもそうしたことがあったという(具体例も知ったが字数の関係で書けない)。沖縄報道における
NHK政治部の内部統制機関化。一体何のためにそのようなことが起きるのか。

6月23日の慰霊の日、沖縄全戦没者慰霊式にNHK籾井勝人会長が参列していた。僕も取材でその場にいたので、
あいさつがてら籾井会長に「なぜ県民大会という言葉をNHKのニュースでは使わないのですか」と直接聞いてみた。
「ええ? 何の話かわかんない」と逃げも隠れもせずに答えてくれた。籾井氏は本当にそのことを知らなかった。

今のNHKでことが起きるたびに籾井会長から圧力・指示があった云々(うんぬん)と言われることが多い。
しかし沖縄がらみのニュースについて言えば、実際には、最高権力者の地位、権限を利用した、むしろNHKよりも
政治権力そのものに近い小官僚、自発的隷従者たちが、権限をふるって、あれをするな、これはマズい、
ここはこう変えろ等と命じているのである。僕はハンナ・アーレントのいう「凡庸な悪」のことを思い出しながらこれを記している。
このことは何もNHKだけに限ったことではない。(2016年7月4日付 沖縄タイムス文化面から転載)

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