【静岡】紙おむつ窃盗　中国人に有罪判決［04/09］

ちゅら猫φ ★

★【静岡】紙おむつ窃盗　中国人に有罪判決
2016年4月9日

日本製の紙おむつを人気の高い中国で転売するため盗んだとして、窃盗罪に問われた浜松市浜北区、
中国籍の被告の女（４５）に浜松簡裁は八日、懲役十月、執行猶予三年（求刑懲役十月）の判決を言い渡した。

下田厚郎裁判官は「業者への転売を繰り返していた経緯にくむべき事情はない」と指摘。
一方で転売をやめたことなどを考慮し執行猶予を認めた。

判決によると昨年五月、同市東区のドラッグストアで乳幼児用紙おむつ三袋（約四千円相当）を盗んだ。

◆転売目的　店側の対策に限界

ドラッグストアなどの量販店をはしごして大量に買い占め、転売でもうけを得る－。
窃盗罪で有罪判決を受けた被告の“内職”は、中国人による「乳幼児用紙おむつ買い占め」の典型だった。
メーカーや店側は対策へ乗りだすものの、人気銘柄は日本の消費者が入手しづらい事態も起きている。

今月上旬、浜松市内のベビー用品販売店。午前十時の開店直後、中国人とおぼしき男女五人以上が、
人気銘柄を箱で大量に購入。カートで次々に運び出し、複数の車に詰め込んだ。小さい子を抱える
若い女性の姿もあった。手際良く作業を終えると、車で五分ほどの民家倉庫に収めた。

この店の関係者は「中国の人はすごい勢いで来られて当初はどう対応していいのか、戸惑った。
日本人が買えないのは困りますよね」と漏らす。

日本製の紙おむつは高品質で、中国国内での需要が高くなっている。このため、多くのベビー用品店や
ドラッグストアではかねて、中国語併記の注意書きを掲げ、一家族の購入数を制限する。だが大量に
確保できるよう集団で来店し、店も複数回るため買い占め対策には限界がある。

今回の被告の場合、「本当に必要な人が買えなくなって迷惑をかける」と個数制限の背景を
理解していたが「一家族一袋」の商品を一度に三袋盗んでいた。

検察によると、盗まれた店で紙おむつを奪い合う中国人同士のトラブルもあり、
検察官は「中国人の熾烈（しれつ）な買い占め争いが犯行の背景にあった」と指摘した。

こうした大量購入による品薄の対策に、メーカーは本腰を入れている。

中国で人気の高い「メリーズ」を生産する花王（東京）によると、日本国内での品薄は二〇一三年
ごろ顕在化した。このため一四年に工場を増設し、昨秋にはインターネットを通じて中国向けの
販売を始めた。さらに最近の人民元安により、日本から中国へ転売する利益は得にくくなり、
担当者は「依然ご迷惑を掛け申し訳ない。ただ、不十分ではあるが、ここ数カ月は改善の傾向も
見られる」と話す。

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20160409/CK2016040902000096.html

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