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【長谷川幸洋】日本の核武装を望まぬなら、日米同盟強化が最善の一手である〜トランプが突きつけた難問への答え [04/08]

2 :ちゅら猫φ ★:2016/04/08(金) 12:25:38.35 ID:???
>>1より

トランプ氏の返事はこうだ。

「どこかの時点で、我々はその問題を語らなければならない。もし米国がいまのような弱体化を続けるなら、
日本や韓国は米国と相談しようがしまいが、自前の核抑止力を持ちたいと思うだろう。
彼らは、米国と一緒にやっていくことで十分に安全と感じる、とは思えないからだ。

日本や韓国を米国がどう支援してきたかといえば、非常に強力だったとも言えない。
もう米国が非常に強力で力強く、豊かな国でないとするなら、日本と韓国の核武装問題は米国と
相談することなく、彼らの国で議論されるようになるだろう」

さらに記者が「それに反対しないのか」と聞くと、こう続ける。

「米国はもう世界の警察官ではない。そして不幸にも世界には核兵器がある。パキスタンも北朝鮮も持っている。
北朝鮮が持っているなら、日本も持つ。そのほうが当然、いい状態だ。私は日本のファンだ。
私たちが攻撃されても、日本が何かをしてくれるわけではない。だが日本が攻撃されたら、米国は全力で
救援に駆けつける。これはまったく一方的な取り決めだ。これこそが真の問題なのだ」(一部要約)

以上でお分かりのように、トランプ氏は日本に核武装を勧めるというより「米国がもう日本を守って
やれないほど弱体化が進んでいくなら、やがて日本人自身が核武装を検討し始めるだろう」と語っている。
議論の出発点である米国の弱体化が避けられないなら、自分は日本の核武装を容認するし、
そのほうがいいという論理構成になっている。

■ボールは日本の側にある

これで見る限り、トランプ氏には米国があれこれと日本に指図する意図はなく、
日本と日本人自身の問題とみているのだ。つまり、ボールは日本の側にある。

私が冒頭で「日本の核武装論は避けて通れないテーマになる」と書いたのは、トランプ氏と同じ
理由である。米国の力が衰えて世界の警察官ではなくなるのなら、日本人が「日本だけはなんと
しても米国が核兵器で守るはず」と勝手に思い込んでいるのは危険だ。もしかしたら「米国が日本を
見捨てる可能性もある」という前提で戦略を考えたほうがいい、という話になる。だから避けて通れない。

オバマ大統領はトランプ発言に対して猛烈に反発している。大統領は「そんな発言をする者は外交や
核政策、朝鮮半島や世界情勢を理解していない」「これ(米国と日韓の同盟関係=核の傘)によって
この地域で核開発競争が起きるのを防いできた」(http://www.asahi.com/articles/ASJ42424VJ42UHBI00R.html
と批判した。これが東アジアの安全保障に関わる専門家の共通認識でもある。

米国の思惑に沿って言えば、核の傘を提供することによって東アジアの平和と安定を保つ一方、
先のコラムで触れたように、日本の独り歩きを防ぐ意味もある。75年前に日本は米国と戦争をした国
であることを米国は忘れていない。

トランプ氏が見通したように、もしも「いつかの時点で」米国が日本や韓国から撤退したら、どうなるか。

韓国は当然、自前の核保有を真剣に考えるだろう。実際、すでに議論は起きている。韓国が核を持てば、
日本も検討せざるを得なくなる。中国と北朝鮮、ロシア、それに韓国の核を前にして、日本だけが通常兵器に
頼るわけにはいかない。領土問題はもちろん、通商交渉でも核保有国の強腰に脅される状態が日常化しかねない。

つまりオバマ大統領が言うように、米国の撤退によって日本と韓国、北朝鮮、中国、ロシアそれに遠く
インドの間で核開発競争が激化する。そんな事態を避けるためにも、米国は日本と韓国に核の傘を
提供してきた。それが米国の安全保障利益にも合致していた。

幸いというべきか、飛ぶ鳥を落とす勢いだったトランプ氏はここへきてウィスコンシン州の予備選で大敗し、
勢いに陰りが見えてきた。だからと言って、トランプが大統領にさえならなければ、日本の核武装論も
消えてなくなるかといえば、そうではないだろう。長期的に見て、米国の弱体化はおそらく止まらないからだ。
>>3

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