【民維合流をぶった斬る！】選挙プランナー・三浦博史氏「どんな政党をつくるのかが分からないのに、党名公募は無責任だ」 ［03/08］

1 ：ちゅら猫φ ★：2016/03/08(火) 11:08:15.37 ID:???

2016.3.8 10:00
★【民維合流をぶった斬る！（４・完）】選挙プランナー・三浦博史氏「どんな政党をつくるのかが分からないのに、党名公募は無責任だ」

民主党と維新の党は２７日の結党大会に向けて党名などの協議を進めている。
民維新党をどうみるか。最終回は選挙プランナーの三浦博史氏に聞いた。

◇

民間の企業合併を例にとるとね、「売り上げが落ち込んでいる」「企業イメージが悪い」
とかで低迷してきた会社が再起を図るため、合併で経営陣や商品も一新する。
「新しい社長は期待の持てるこんな人で、新しい会社は文字通り変身！」とね。
そうしたメッセージを出した上で社名についても公募するというのなら分かるけれども、
「社名は変更するけど、社長はそのまま、商品もそのまま」というのでは、株主、社員、
消費者の期待には応えられないな。

政治も同じで、大事なことは新しい党首が「こういう日本をつくりたい」という強い
メッセージを出して同志を募り、その方針にふさわしい党名を決めるのが本来の流れ
じゃないかな。民主党は低迷している原因の分析、検証、解決策を出さずにね、
維新と合流してイメージ刷新と称して党名を変更しても、党首は参院選までそのまま
というのでは、有権者は納得しないし、順番が逆ですよね。

さらにいえば、外交・安全保障、景気、雇用、教育など国づくりに対し、どんな具体的な
政策を打ち出すのか。新党は安倍晋三首相率いる自民党とどこが違うのかもよく示さないまま、
党名を募集したのは、開かれた党というんじゃなくて、無責任だと思うね。

合流は野合という話もありますね。「安倍自民党を阻止しよう」というのは野党として当然
だろうけれども、「あの悪夢の民主党政権に戻ったら、この国はどうなっちゃうの？」
という不信感を払拭するための説明が先じゃないかな。

「十分、学習しました。次こそ政権を預けて頂ければ、心配されたような“無免許運転”は
絶対にありません」というメッセージをきちっと出さなきゃいけない。けれども、あの３年間の
旧執行部の人たちがまだいるわけでしょ。有権者には分かりにくく、それでは野合批判に反論しづらいですよ。

少なくとも参院選前に党首が替わるなど何らかのサプライズがあれば、
「ちょっと新党にやらせてみようか」というアナウンス効果も少しは期待できるんですがね…。

党名に絞れば、僕は選挙目線でしかモノを言えないけれども、４月から実質３カ月ぐらいで、
有権者に対して新しい党名を周知徹底しなきゃいけない。投票率の高い全国の年配者の人たちに、
周知徹底するのは大変なことですね。

仮に、「立憲改進党」など「民主」の文字が入らない、全然知らない新党名にしたら、
民主党と書いた票が無効票になるかもしれず、失う票の方が多いと思うね。その点からも、
僕は最低限、新党名の略称を「民主」にする選択しかないと思う。名前を変えたらイメージが
変わるという感覚は違うと思うな。僕からすると、本来なら歯を食いしばってでも民主党のままで、
ありとあらゆる手を駆使し、過去の負のイメージを払拭し、プラスの認識に切り替えていく努力
こそが大事だ。踏ん張れば「ここまで頑張っているのか！」と有権者の認識が変る可能性も、
ゼロじゃないよ。

（聞き手　政治部・岡田浩明）
http://www.sankei.com/premium/news/160308/prm1603080004-n1.html