【山口組分裂】もはや「抗争」１０日間で１１都道府県１２件の事件発生…大阪・兵庫両府県警が警戒強める [03/05]

ちゅら猫φ ★

2016.3.5 10:44
★【山口組分裂】もはや「抗争」１０日間で１１都道府県１２件の事件発生…大阪・兵庫両府県警が警戒強める

指定暴力団山口組と神戸山口組の対立が先鋭化している。この１０日間で、双方の傘下事務所
などへの襲撃・乱闘事件が少なくとも１１都道府県で１２件発生。火炎瓶やトラック、拳銃など
手口も過激さを増しており、事実上の「抗争状態」になっている。衝突は関東などの東日本で
集中しているが、組事務所が多く集まる大阪府警や両団体の本拠地を抱える兵庫県警は、
「対岸の火事ではない」と警戒を強めている。

「対立抗争事件と言わざるを得ない」

河野太郎国家公安委員長は４日、記者会見で山口組と神戸山口組の間で頻発する事件に言及し、
危機感をあらわにした。昨年８月末の山口組分裂以降、神戸山口組との間の小競り合いは各地で
散発的に発生しているが、分裂から半年となった２月下旬以降、急激に増え始めた。

象徴的だったのは同２７日、首都圏で１日に３件相次いだ事件だ。神奈川県厚木市で未明に山口組
関係先の建物にトラックが突っ込むと、夜には埼玉県八潮市の神戸山口組系幹部の自宅に銃弾痕が
見つかり、数時間後には東京都足立区で神戸山口組系組員が何者かに暴行され、重傷を負った。

ある捜査幹部は「その日のうちに報復しており、やり方も荒っぽい。暴力団特有の凶暴性が目立ち、
これまでよりレベルが一段上がっている」と警戒感を隠さない。

警察庁は２月末、全国の警察本部に対して警戒強化と情報収集の徹底を改めて指示。金高雅仁長官は
今月３日、記者会見で「偶発的なものや組織的背景が明らかではないものが多い」と述べ、
組織対組織の「抗争」と認定するのには慎重な見方を示した。

ただ、「衝突」は止む気配はない。長官が会見した３日には、北海道旭川市では神戸山口組傘下の
会長宅にＲＶ車が突入したほか、宇都宮市では山口組系事務所にトラックが突っ込む事件が発生。
４日にも長野県上田市で同組系事務所に火炎瓶のようなものが投げつけられ、５日には津市で
山口組系事務所に軽乗用車が突っ込んだ。

襲撃対象となっている多くは、ともにトップの出身母体である弘道会系（山口組）と
山健組（神戸山口組）の系列組織。今後危惧されるのは、双方の本拠地がある兵庫県や、
多数の組事務所を抱える大阪府が本格的な「抗争」の舞台になる事態だ。

兵庫ではこれまでに事務所への襲撃事件こそ起きていないが、２月２２日には、双方の直系事務所が
数百メートルの距離で近接する神戸・三宮の繁華街に多数の組員らが集まり、にらみ合いとなる
事態が発生。大阪でも、昨年末から事務所などに車が突っ込む事件が計３件起きている。

大阪府警の捜査幹部は「（衝突が）ようやく顕在化してきたが、分裂以降、ある意味でずっと
抗争が続いているようなものだ」と指摘。兵庫県警の捜査幹部も「一般市民を巻き込むような
事態は起こさせない」と強調した。

http://www.sankei.com/west/news/160305/wst1603050043-n1.html