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【経済】黒字企業が消えていく 〜自主廃業3万社の衝撃〜 世界に誇る技術を持つ優良企業がなぜ

2 :野良ハムスター ★:2016/02/19(金) 09:08:35.43 ID:CAP_USER*.net
いざそのとき迫られたのが、3人の娘か社員の中から後継者を選ぶこと。
ところが、実際に引き継ぐ内容を整理し始めたところ、その種類と量の多さに途方に暮れたと言います。

渡部隆康さん
「小さい企業というのは、何もかも自分でやらないといけない。
営業から、生産のことから、人事のことから、すべてやらないといけない。
そう簡単に『やりますよ、やりますよ』というふうにはいかない。」

次に、渡部さんの頭に浮かんだのは、会社を丸ごと買ってもらうM&Aでした。しかし、病気になる1年前、
偶然取り引き先の銀行から聞いたM&Aの経費は、2,000万円。会社の2年分の利益に当たる額でした。
今や、電子黒板やタブレット端末が出回る中、多額の経費を払ってまでチョークの将来性はあるのか。
渡部さんは、M&Aも断念。社員たちにせめてもの退職金を渡せるうちに廃業することを決断しました。

渡部隆康さん
「従業員にも退職金が払えないとかなっちゃいますよね。他にもいろいろ迷惑かけることのないように。」

「そこは重視した?」

渡部隆康さん
「当然やめるとなれば、そういう資金もいるということで、現在の資金の状況などを考えてやめましたよ。」

改良を重ねてきた設備や、他社にはまねのできない配合のレシピ。渡部さんは、そうした秘伝のノウハウを
韓国に売却。82年続いてきた会社をみずから畳んだのです。ところが、廃業から1年たった今、渡部さんは
自分の選択に心残りがあると言います。

12人いた社員のうち、再就職を果たせたのは分かっているだけで2人のみ。多くの人は働き口が
見つかっておらず、失業保険などで暮らしをつないでいる状況だと言います。さらに、チョークの将来性に
疑問を持って辞めた渡部さんにも予想だにしない皮肉なことが起こりました。

これは、廃業を公表してから渡部さんのもとに届いた経営者などからのメールです。
そのほとんどが渡部さんの会社の技術力とブランド力を高く評価し、事業を継承したいという申し入れでした。
さらに、新たなマーケットの可能性を指摘するものさえありました。

■“中国ではチョークの市場は大きい。中国人にアピールできるのではないか?”

メールの指摘のとおり渡部さんから設備を購入した韓国では、これから中国を含めた5か国に
売り出そうとしています。後継ぎ問題に一人孤独に悩み続けた渡部さん。
会社の価値を客観的に知ることができたのは、後になってからでした。

渡部隆康さん
「こんなに反響が出るとは思っていなかった。
外から客観的に見るのと、自分で考えているのとでは違いは出ますね。」(以下省略)

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