【米大統領選】怒れる米共和党支持者　かつてない民主党への敵意 「自分たちの国は敵に奪われた。取り戻さなければならない」 ［02/02］

1 ：◆CHURa/Os2M＠ちゅら猫φ ★：2016/02/02(火) 12:04:04.42 ID:???

★怒れる米共和党支持者　かつてない民主党への敵意
2016年02月02日03時00分(更新02月02日04時00分)

【デモイン山崎健】米大統領選は１日、民主、共和両党候補者指名争い初戦の
アイオワ州党員集会で幕を開ける。直前に現地で開かれた共和党候補者の集会を巡ると、
８年ぶりの政権奪還を目指す同党支持者たちが、かつてないほど米国の現状に怒りを
抱いている姿が浮き彫りになった。

■自負
「私の支持者は、どの候補の支持者よりも忠誠心にあふれている」。１月３１日昼、
州都デモインから車で西へ約２時間の都市カウンシルブラフス。州内で支持率首位の
実業家トランプ氏（６９）が誇らしげに呼び掛けると、中学校の体育館をうめた約千人の
聴衆が「イエース」。一斉に叫んだ。

その中に米陸軍退役軍人のエース・ウェブさん（４４）もいた。「米国を再び偉大な国に」。
トランプ氏のスローガンが入った赤い野球帽をかぶり、隣のミズーリ州から車で約２時間
かけて駆け付けた。同州の予備選は３月１５日だ。それまで待てず、「トランプ氏をひと目
見たかったんだ」。

２００３年、イラクのバグダッドで負傷した。乗っていた軍用トラックに手りゅう弾が投げ込まれ、
２６個の破片が体内に残る重傷を負いながら、現場から逃げる敵を拳銃で撃ち殺した。
テロとの戦いとは何か。自分の身は自分で守らなければならない−。それを知っていると自負するだけに、
パリ同時多発テロやカリフォルニア州での銃乱射テロ発生後、トランプ氏のイスラム教徒入国禁止案を
批判し銃規制強化に躍起になるオバマ大統領が許せないという。憤りからトランプ氏を支持しているのだと、
ウェブさんは語った。

■不安
「共和党支持者が、これほど怒りと不安を抱えて迎える大統領選はない」。
デモインにあるドレイク大のデニス・ゴールドフォード教授（政治学）は言う。
研究の一環で大統領選を追うのは今年で８回目。昨年来、両党の候補者たちが
アイオワ州内で開いた数多くの集会に足を運び、参加者の声に耳を傾けてきた。
人口約３１０万人のアイオワ州は、白人が９割以上を占め、保守色が強いとも言われる。
共和党支持層のうち過半数に上るのが、保守的なキリスト教福音派。人工妊娠中絶、
同性婚に強く反対する人たちだ。

オバマ政権は中絶支援団体に補助金を交付。同性婚は昨年、連邦最高裁で合憲とされた。
「自分たちの国は敵に奪われた。取り戻さなければならない」。民主党政権に怒り、
敵視する考えが州内の共和党支持者の間に広がっているとゴールドフォード氏は分析する。

■過激
「怒るだけではだめだ。問題の解決方法を示さないと」。１月３０日夜、デモインのホテルで
開かれた集会でルビオ上院議員（４４）は訴えた。直前に地元紙が最新の州内世論調査を発表。
トランプ氏が２８％で首位、党主流派が期待するルビオ氏は１５％の３位だった。
トランプ氏は有権者の怒りと不安を巧みにあおり支持を集めている。ルビオ氏の発言が
トランプ氏を意識したものであるのは間違いない。それでもルビオ氏の集会に参加していた女性、
マギー・ラドウィグさん（６４）は「もっと強いリーダーが必要だ」とオバマ氏への怒りを隠さなかった。

ただ、そのルビオ氏自身、この夜も、拷問で国際的な批判を浴び、オバマ政権が閉鎖方針の
グアンタナモ米海軍基地（キューバ）に、引き続きテロ容疑者を送り込むべきだとの持論を展開。
トランプ氏と同様、過激な一面をのぞかた。

＝2016/02/02付西日本新聞朝刊＝
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/222131
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