2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【パリ同時テロ】ISISの目的は世界各地で「イスラム」と「異教徒」の対立を煽り、イスラム教徒を戦闘員にすること…パックン [11/18]

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/11/18(水) 09:05:26.61 ID:???
★パックンのちょっとマジメな話
過剰反応はダメ、ゼッタイ
2015年11月17日(火)15時30分

この悲しみを共有し世界中で団結しよう。そういった強い意志を示す声が世界各国から挙がっている。
僕も心からお悔やみを申し上げます。そして一緒に平和な世界作りに貢献することを誓います。

僕にできることは、ここで議論の材料を提供すること。そしていつものギャグを我慢すること......今回だけだよ。

テロの効果は、受ける側の反応次第。何千年の歴史を持つ「テロ行為」は、相手に恐怖を与えることで、
ほかの手段で得られないほどの大きな反応を引き出すことが目的なのだ。恐怖を感じた側が、
普段の行動を控えるのも、必要以上に軍事的な対応をするのも、テロ犯の目標達成につながる。
だからテロが起きたあと、テロリストの狙いを把握して、それを達成させないように努めるのが賢いレスポンスだと思う。
テロ被害を受けたときは、悲しみながら、怒りながらも、テロ犯が冷酷な分だけ、こちらもよく考えて、
冷静に反応しなければならない。

パリで起きたテロ事件を分析すると、その狙いがいろいろと見えてくる。単純に、サッカースタジアムやコンサート会場を
攻撃したことで、市民の楽しみを奪い、行動を制限しようという意図が見られる。また同時に、バーやレストラン、
カフェなどのソフトターゲットを襲うことで、市民の生活が麻痺状態に陥ることも狙っているのだろう。ありきたりなテロの常習手段だ。

しかし、なぜ今回の攻撃相手をパリに定めたのか? 「空爆の報復だ」と言うなら、空爆の80%以上を行っている
アメリカを攻撃するのが筋だろう。パリを選んだという意味は、今回のターゲットオーディエンスはフランス国民に限らないということ。

パリだと世界の注目度が断然違う。フランスへのテロ攻撃の一方で、その前日にはレバノンでも同時多発自爆テロで43人が
命を落としている。もちろんこのコラムの読者はご存知だと思うが、大きく取り上げられた前者と比べ、後者の世界的な認知度は
低いだろう。パリであれば、世界中の目をひきつけることが可能だということ――犯人たちもその「宣伝効果」を意識していたと思われる。

もちろん、世界各国からの観光客が渡仏をためらう心理効果も狙っているだろう。年間8000万人もの旅行が訪れるフランスでは、
観光産業がGDPの10%ぐらいを占める。攻撃が起きたのが観光地じゃなくても、世界の観光客がパリを避けることにつながる。
結果として、他の国よりも甚大な経済損失をテロにより被ることになる。

さらに、容疑者の遺体の近くからシリアのパスポートが見つかったことから、シリア難民に対する恐怖を煽る狙いもあったのかもしれない。
容疑者本人のものではなく、「見せかけ」の可能性もある。どこまで犯人が計算していたのかはわからないが、
「テロリストが難民に紛れ込んでいる」とヨーロッパ各国に思わせたい狙いも考えられる。ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)
から見れば、難民問題で西洋各国が苦しむことも、ヨーロッパ人とイスラム教徒が対立することも、両方望ましいことなのだ。
さらに、イスラム教徒が難民生活で長く苦しむことは、思想の過激化を助長する。これも、ISISにとって有利に働くのだ。

ISISは、テロが難民だけではなく移民にも同じような効果をもたらすと考えているはずだ。
フランスはイスラム教徒が人口の7〜8%と、ヨーロッパで割合が一番多い。だが、その全てが社会に溶け込んでいるとは
いえないようだ。フランス国内でイスラム教徒に対する日常的な差別があるし、信仰の自由を侵害すると感じられるような
服装制限が法律で定められてもいる。また、イスラム教徒の平均収入が低く失業率が高いという、経済格差も指摘されている。
難民同様、体制に対する不満が強い上、仕事もなく失うものもない。そんな怒りと絶望に満ちた若者をISISは「人材」として
活用する。現にフランスから700人以上の人がISISの戦闘員になっているという。これもヨーロッパで1位。
これも踏まえてフランスが攻撃対象とされたかもしれない。
 >>2へ続く

http://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/11/post-6.php

総レス数 9
8 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★