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【健康】認知症の症状にも間違えられる「せん妄」って、どんな状態?

1 :すゞめ ★:2015/11/05(木) 00:48:23.71 ID:???*.net
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151104-00010006-mocosuku-hlth
11月4日(水)18時40分配信

本日放送のNHK『あさイチ』では、認知症をめぐって誤診されたケースが取り上げられました。NHKが行った調査では、実際には認知症でないのに認知症と診断されていた人が、去年1年間に全国で少なくとも3500人以上いたそうです。
また、可能性も含めた認知症の患者数に対して専門医の数が不足していると指摘していました。ところで、この放送では、認知症と誤診された人の中に、うつ病や「せん妄」があったとのこと。ここでは、聞き慣れない言葉である「せん妄」について解説します。
◆せん妄とはどんな状態?
「せん妄」は漢字で「譫妄」と書きます。「譫」は「うわごと・たわごと」の意味です。医学的には意識障害の状態のひとつに数えられ、次のような状態を指します。
●表情が乏しくなり、態度や感情の動きは活発さに欠け、ぼんやりしていることが多い
●現在の日付や時刻、現在の場所などがわからなくなる(=見当識がなくなる)
●ある程度の長い会話の中で、ちぐはぐなところ、まとまりの悪いところがある
●記憶力、計算力、判断力などの知的能力が低下する
◆意識障害とは何か

意識障害は、医学では2つの軸から診断されます。ひとつは、完全に目覚めている「覚醒」状態から意識不明が続く重い「昏睡」状態まで、「清明度」を軸とした意識のくもり具合。もうひとつは、意識の内容が常態を越えて変わってしまう、意識の「質」的な障害です。
せん妄は、軽度から中度の意識のくもりが基にあり、ここから「注意力・判断力が落ちる」「見当識に障害が起こる」「錯覚・幻覚・妄想が現れる」──などの質的な障害が起こって、急性の精神症状を呈する状態と定義されています。
せん妄の特徴として、次のようなものが挙げられます。専門家によれば、せん妄の診断には症状の時間的経過を重視した「経過診断」が必要とのことです。

1)急激に発症する行動・言動の変化
2)その変化が1日のうち、または日によって変化する(日内変動、日間変動)
3)一過性で、通常数日以内で正常に復する

せん妄の種類には、夜間に症状が見られる「夜間せん妄」、職業上の動作を意識障害下で繰り返す「作業せん妄」、手術のストレスや麻酔薬や鎮痛薬に由来する「術後せん妄」、大飲酒家が突然アルコールを止めたことに伴って現れる
「アルコール離脱せん妄」などがあります。

◆せん妄はどんな人に起こるのか
せん妄は、脳の障害や身体疾患が脳に二次的な障害を及ぼして起きる「器質性精神障害」や、薬物の影響で起きることが多いと言われています。また、高齢者の場合は、脳の機能が落ちて意識障害を起こしやすくなることにより、
身体疾患やストレスがせん妄を誘発しやすくなっています。一般に、意識障害は脳の脆弱性(ぜいじゃくせい)の表現として発症しますが、とりわけせん妄は、心理的・環境的因子の影響を受けやすいと言われています。
◆せん妄の治療について

現在のところ、せん妄には確立した治療法はないようです。ただし、次のような対応で、改善や症状の軽化が見られるとされます。
1)ベースにある身体疾患の治療を行い、せん妄を助長する因子を改善する
2)誘因となった薬剤を中止する
3)睡眠・覚醒リズムを改善させる
4)環境を調える
特に4)については、聴覚や視覚、触覚における適度な刺激が改善に効果的とする臨床医の指摘もあります。日中にラジオを聴かせる、アナログ時計やカレンダーをそばに置くなどの工夫が考案されています。
◆なぜ認知症と間違えられたのか?

せん妄は認知症の人に起きやすいので、『あさイチ』が取り上げたような誤診が生まれたことは想像に難くありません。専門家は経過診断を重視し、せん妄は急性で波動性の経過を示すのに対して、認知症は慢性で、より緩慢な経過を示すと指摘しています。
また、せん妄では「注意」能力に障害が起こるのに対して、認知症は注意能力が正常な場合が多いといった点も挙げられています。ただし、このあたりは経験の豊富な専門医でないと鑑別が難しいところかもしれません。
いずれにしても、高齢者に起こりやすいとはいえ、脳の脆弱さが原因で、それに心理的・環境的因子が影響しやすいという意味では、認知症と同様に比較的若い人にも十分に起こり得ると言えます。

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