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【国際】ますますドツボにはまるメルケル首相 〜難民問題は、「善意」や「人道主義」だけでは解決しない! [10/23]
- 2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/10/23(金) 06:36:23.53 ID:???
- >>1より
シリアの内戦は、イラクやリビアと同じく、作られた紛争だ。アラブの春と呼ばれた民主化運動は、
2011年より西側に煽られて、次々と既存の政権を壊していったが、その後、西側の思う民主主義が根付いた国はない。
エジプトは、一時、イランのようなイスラム原理の国になりかけたが、現在は軍政だ。
リビアはすでに国の体をなさず、混沌の中で漂っている。チュニジアだけがどうにかこうにか
革命後の体制を保っているが、ここでもイスラムのテロは次第に激しさを増している。
シリアの場合も、独裁者アサド打倒が西側の合言葉だった。そこでアサド政権と戦う勢力へのテコ入れが
始まったが、その結果、西側が応援したのはISであり、イスラム過激派であり、あるいはクルド族だった。
アメリカとEUはクルド族に武器を援助し、サウジアラビアやイスラエルはISを始めとするイスラム過激派を陰ながら応援した。
アサド大統領は最初から、自分の敵はテロリストであると主張していたが、欧米は聞く耳を持たなかった。
そして結局、収拾がつかなくなった。シリアは、このまま行くと、リビアとイラクとアフガニスタンを
足して3で割ったような状態になるという。
もちろん、アサド大統領の味方もいる。たとえばイラン。IS、およびサウジアラビアの台頭だけは絶対に
防ぎたいイランは、同じシーア派としてアサド大統領を応援する。自分たちの影響下にあるレバノンの
シーア派ゲリラなどを、援軍として送り込んでいるのもイランらしい。
ロシアももちろんアサド政権の最大の後援者で、ロシア軍はすでにシリアで、ISおよびアサド反対派への
空爆を始めた。しかしアメリカは、未だにアサド政権打倒を諦めず、何千基もの対戦車ミサイルが、
サウジを通じてアサド反対派の手に渡っているという。このままでは、シリアの内戦はロシアと
アメリカの代理戦争になってしまう恐れがある。
そして、腰の定まらないEUに回ってきたツケが、難民だ。シリアが混乱に陥入れば陥るほど、難民は増える。
ゆえにEUもこの期に及んで、シリア問題の解決にはプーチン大統領との連携が必要だということをようやく認めるようになった。
シリア情勢の鎮静化のためには、この際、アサド政権の延命さえ容認するのだそうだ。
今までアサド打倒を旗印にやってきたことを思えばかなりの迷走である。
■シリアをめぐる外交作戦が花盛り
そんなわけで今、和平外交がにわかに活発になってきた。
ドイツの外相、シュタインマイヤー氏は大急ぎで、10月17日にテヘラン、19日にはリヤドに飛んだ。
この敵対する二国に対話をさせ、シリア内戦を収めようという心算だったが、このミッションは失敗。
イランとサウジの溝は深い。
また19日、メルケル首相はトルコに飛んで、これ以上、難民をトルコから出国させないよう、
トルコ政府に頼み込んでいる。
シリアと国境を接するトルコは、すでに200万人もの難民を保護している。ドイツ政府はこれまで
トルコを反民主主義だと非難していたが、現在、EUに陸路で来る難民は、ほとんどがトルコ経由だ。
ドイツへの難民の流れを止めるためには、トルコに協力してもらうしかない。早い話が、経済援助の強化だ。
実はトルコは、今まで何度もEUに経済援助の増額を依頼して知らん顔をされていた。
だから今回は、相当の援助と、さらにやんわりと他の要求も突き付けてくるに違いない。
難民問題で窮地に陥ってしまったメルケル首相の立場は弱い。トルコは11月1日に総選挙を控えているため、
メルケル首相の朝貢外交(?)はエルドアン大統領の選挙応援に等しいと、野党が非難している。
他にもシリアをめぐる外交作戦は花盛りで、21日にはアサド大統領がモスクワを電撃訪問。
同日、イスラエルのネタニヤフ首相もベルリンでメルケル首相と会談。
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