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【ユネスコ問題】賃金カットで労組と闘った葛西敬之JR東海名誉会長の姿勢を見習え [10/17]

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/10/17(土) 11:48:25.82 ID:???
★葛西敬之氏の姿勢でユネスコに抗議せよ
井本 省吾

10月1日から日本経済新聞に葛西敬之JR東海名誉会長の「私の履歴書」が掲載されている。
国労、動労という労組と対決し、スジを通した硬骨漢であることはつとに知られているが、
その様子が13−15日付に載っている。引き込まれるように読んだ。

注目は最大の「激戦地」東北での妥協を許さぬ対決ぶりである。1979年、国鉄仙台局総務部長
となった葛西氏は、労組に都合が良い不条理な悪慣行を廃棄すると労組に通告する。

例えば、アルバイトで済む風呂焚きのために専従の職員1名が配置されていたが、
こうした無駄遣いやサボリが局内で横行していた。

現場だけで結んだ協定による悪慣行は、現場長や助役を大勢で取り囲んで威嚇し、
強引に認めさせたものだ。法的な効果などない。そこで私はその一つ一つを数え上げ、
「あしたからないものとする」と通告した。組合側は「労使が話し合って決めたものを
一方的に破棄するつもりか」と激しく反発した。

今まで通り強い態度で押せば、会社側は折れる。組合はそう思っていたのかもしれない。
だが私は妥協するつもりなどない。「破棄ではない。はじめから無効なんだ」と蹴飛ばした。

理屈は自分にあったとしても、日本の企業風土でこれだけ強気に出ることのできる
サラリーマンは稀である。労組は対抗手段を繰り出してくるからだ。

あちこちで起きる反乱を鎮圧して回る日々が始まった。「正当に働くように」と指示すると、
組合員が「そのような命令には従わない」と無断欠勤したり、仕事をさぼったりする。

だが、葛西氏は屈しない。「働いていない分は支払わない」と、
片っ端から賃金をカットしていった。賃金カットの山が築かれた。

もともと先鋭的な活動家は一握りしかいない。賃金をカットされれば生活にも響くはずだ。
組合員の間には動揺が広がっていった。

この動揺を引き出し、不合理な行動を止めさえることが葛西氏の狙いである。
だが、「敵」は正面の労組だけではない。自分の上司、本社にもある。
その懐柔策に抵抗できる中間管理職は少ない。 

妥協しない私のやり方に……困惑したのが、国鉄本社の職員局だった。「悪慣行とはいっても
労使で決めたことだから、やめるならちゃんと手続きを踏むべきだ」と忠告してきた。

「組合と事を構えず穏便に、自分が担当している間は波風を立てないでくれ」という、
大組織にありがちな事なかれ主義が葛西氏に圧力をかけてきたのだ。

自分もサラリーマンの身、うまく泳いで、任期をやりすごす手もあったかもしれない。
だが、そうは行かない。自分についてきてくれているまじめな部下が葛西氏の一挙手
一動をじっと見ているからだ。「この男もこれまでのキャリア組と同様、結局は
事なかれ主義で、保身を図るのではないか」という疑惑の目で。

国鉄のキャリア組である私たちが筋の通らない組合の要求に屈したり、水面下で労組幹部と
手を握ったりしてきた結果が、いまの現場の惨状なのだ。……「正式な協定にもとづくもの
なら尊重します。でも私が問題にしているのは現場の管理者が脅され、無理やり決めさせ
られた慣行。紙くず以下のものです」。本社にはこう説明し、従わなかった。

「いよー、大将、やるねぇ」と声をかけたくなる場面だ。

スジを通す葛西氏の態度に、それまでキャリア組に不信感を持っていた部下たちが
ついてきた。現場にいる良識的な組合員たちも葛西氏の姿勢を評価してきた。

仙台鉄道管理局での勤務は、私の鉄道人生のターニングポイントになった。
……この姿勢を貫くことで、私は自立した。

そのエネルギーが国鉄の分割民営化につながって行く。改革とはこれである。
対決のない姿勢で改革はできない。 >>2へ続く

2015年10月16日17:54
http://agora-web.jp/archives/1658064.html

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