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【国際】ロシアのシリア空爆で一触即発…アメリカ以外に“仲間”がいない日本の危険なシナリオとは [10/08]

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/10/08(木) 15:35:04.35 ID:???
>>1より

─「戦後の日本は外交らしい外交をしてこなかった」という意見ですが、有意義な外交のレッスンの場となったのが、
ロシアとの交渉ではないでしょうか。日本の中央省庁で、国際間の交渉事に関してもっとも豊富にノウハウを蓄積
していると言われるのが農林水産省。旧ソ連の時代から「サケ・マス交渉」が毎年、続けられているからだと言われます。

ゴロヴニン それは、その通りだと思います。しかし、9月21日の岸田×ラブロフの日露外相会談後の記者会見では、
日本の記者団の質問は北方領土問題に集中していました。もちろん、日本側にとって非常に関心の高い問題
であることは理解します。

ただ、たとえばプーチン大統領とドイツのメルケル首相が会談した後の会見であれば、主だった争点以外の話題に
対しても盛んな意見交換が行なわれます。例えばエネルギー問題や環境問題など、その会談で直接の議題には
なっていないようなテーマに関しても記者たちが質問し、質疑応答が行なわれるのです。

しかし、岸田×ラブロフ会談で日本の記者団からは北方領土の話題しか出てこない。本来、外交というのは
もっと幅の広い“国家間のおつきあい”のはずです。この文化がそもそも日本には根づいていないように思います。

─ロシアは現在、非常にアクティブ、というかリスクの高い外交を展開しているように思います。シリア領内での
空爆はウクライナ問題以降、国際社会で孤立していたロシアが、“人類共通の敵”と言ってもいいイスラム国
への対処を通じてアメリカから主導権を奪おう、イスラム国を利用して国際社会での影響力を一気に高めよう
という“一発逆転”を狙った外交ではありませんか?

ゴロヴニン その通りです。非常にリスキー。たとえば5年前であれば、私は「大国間の大規模な戦闘は起こり
えない」と断言できました。しかし今回、ロシアが空爆を開始したことによって、すでに8月からシリア領内への
無人機による空爆を開始しているアメリカと、両空軍の飛行機が「同じ地域の上空を飛び交う状況」が生まれ
てしまいました。

しかも、ロシアはアサド政権支持、アメリカは反体制勢力支持という根本的な立場の違いがあります。
同じ地域の上空を飛んでいれば、いつ、どこで偶発的な接触や事故が起きてもおかしくありません。
今の時点で「大きな戦争が起きる可能性はない」と断言することはできないと、私は考えています。

─想像したくありませんが、シリアでロシアとアメリカが戦闘状態になり、そこに日本の自衛隊が可決された
ばかりの安保法案を根拠に駆り出される…。自衛隊にとってデビュー戦の相手がヘビー級の猛者・ロシア
となる事態も考えられる?

ゴロヴニン 私も、そんな事態は想像したくありません。しかし、国際情勢の必要に応じて軍事力を提供
する準備を日本は整えたわけですから。そういったステージに自分たちが上がったことを自覚して、これまで
以上に外交に力を入れていく必要があると思います。

●ワシリー・ゴロヴニン

イタル‐タス通信東京支局長。着任は旧ソ連時代末期の1991年。以来、約四半世紀にわたって
日本の政治・経済・文化をウォッチし続けている

(取材・文/田中茂朗)

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