【自民党５役共同会見詳報（上）】高村正彦副総裁「政高党低だろうと党高政低だろうと、国民のための政治がいい政治」 [10/07]

★【自民党５役共同会見詳報（上）】高村正彦副総裁「政高党低だろうと党高政低だろうと、国民のための政治がいい政治」
2015.10.713:34

自民党の谷垣禎一幹事長ら党幹部５人が７日、党役員人事で正式に再任されたことを受け、
党本部で共同記者会見を開いた。主なやりとりは以下の通り。

◇

高村正彦副総裁「引き続いて副総裁を拝命した。『政高党低』であろうと『党高政低』であろうと、
国民のための政治を前に進めることがいい政治だと思うので、引き続いて（安倍晋三）総理総裁を
しっかりと支えていきたいと思っている。党四役はいずれもしっかりした練達の士であるので、
大船に乗ったつもりで、しかし緊張感を失わずにやっていきたいと思う」

谷垣氏「引き続き幹事長を拝命した谷垣禎一だ。今まで平和安全法制、その他の問題を前国会では
処理することができたわけだが、さらに国民の理解をしっかり得ていく。そしてアベノミクスの
新しいフェーズ、新三本の矢、しっかり肉付けをしていかなければならない。難問も山積している。
私どもは与党なので、党が一致結束して政権を支えられるように全力を挙げる所存だ」

二階俊博総務会長「引き続き総務会長を拝命した二階俊博だ。総務会というところは、いろんな
練達のメンバーがそろって大変活発な意見が交わされるところだが、私は政調会長ともよく連携
をとって、今日政調会を終えてきたんだから、総務会で了承してもらって、明日は閣議にかけな
きゃいけないと。こんなことを、ぎりぎりの日程を組んでわれわれのところへ押し込んでくるが、
これでは落ち着いた議論も重要な議論もできない。何でも早く了承して次へ進ませろという
やり方は、われわれは受け付けないつもりだ。

従って、よく党内融和のもとに、立派な政策を打ち立てていくために、それなりの努力を必要
とするわけだから、われわれもしっかり頑張って期待に応えていきたい」

稲田朋美政調会長「昨年、政調会長に就任して以来、多くの方々にご指導（を受け）、
支えられて職務を遂行し、この度、引き続き政調会長という重責を担わせていただくことに
身の引き締まる思いだ。

安倍政権、アベノミクス第２ステージ、まさしく正念場だと思っている。
ＴＰＰ（環太平洋戦略的経済連携協定）という大変意義のある大筋合意ができたが、
国内対策もしっかりと講じていき、予算、さらには参院の公約作り、自民党らしい
政策を進めていきたい。

また、党内で大きな議論があり、財政再建の計画を骨太に入れていただいたことを形にし、
また３年間、安倍政権が取り組んできた難しいけれども大きな改革にきちんと取り組んで
いく姿勢を、党側からも発信していきたいと思っている。

自民党のよさは３００小選挙区、そして参院の先生方からの多くの第一線の国民の皆様方の
意見を政策にしていくことなので、そういった点を踏まえて、これからも緊張感をもって
取り組んでいきたい」

茂木敏充選対委員長「引き続き選挙対策委員長を務めることになった。

小選挙区の数は３００から２９５になったが、いずれにしてもよろしくお願い申し上げる。
何より、来年の参院選に勝利することが最大の使命だと考えている。

振り返ると、自民党は２０１２年１２月の総選挙で『日本を取り戻す』のキャッチフレーズ
のもとで政権を奪還した。そして２０１３年夏の参院選に勝利することによって衆参の
ねじれも解消した。

私が選対委員長に就任して以降も、昨年末の衆院選で２回連続で２９０議席以上獲得し、
安定政権を確立することができた。

さらに、今年４月の統一地方選で１０の知事選の勝利、さらには４１道府県議会で２４年ぶりに
過半数を獲得するという成果によって、地方の基盤も強化できた。こういった一連の選挙の
最終決戦が来年の参院選だ。緊張感をもって臨んでいきたいと思っている。

個人的に、選挙にマジックはないと考えている。政権政党として、日本が直面するさまざまな
課題について、一つ一つ進め、決め、そして結果を出す。これが国民の期待、希望を広げ、
政権に対する、また自民党に対する信頼につながる。これ以外に勝利する道はないといった
思いで、今後の党運営、来年の参院選に臨んでいきたい」

http://www.sankei.com/politics/news/151007/plt1510070034-n1.html