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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】民主党の矛盾と欺瞞 実態としての集団的自衛権を個別的と言い張る不誠実さ [10/05]

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/10/05(月) 07:46:07.66 ID:???
★【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】民主党の矛盾と欺瞞 実態としての集団的自衛権を個別的と言い張る不誠実さ
2015.10.5 01:00

安保法制は成立したが、民主党代表の岡田克也氏は、9月18日の衆議院本会議で言明したように、
安保法制を廃案にすべきだと主張する。氏は新法制を否定して日本の安全保障を一体どんな状況に引き戻そうというのか。

日本の安全保障体制の特徴は、国際情勢の変化に応じて自衛隊に一定の任務を担わせなくては
ならなくなっている現実と、それを認めようとせず硬直した姿勢を貫くのがあたかも正義であるかのような
欺瞞が横行してきたことだ。与野党双方に当てはまる政治の無責任が戦後日本の国防体制に幾つもの
空白や法制の不備を残した。それらを辛うじて補ってきたひとつの要素が自衛隊員の気概だった。

1999年に能登半島沖で北朝鮮の工作船に対処した海上自衛隊の自己犠牲の精神がその1例である。
イージス艦「みょうこう」の当時の航海長、伊藤祐靖氏が振り返った。

「北朝鮮工作員が強力な武器を持っているのは間違いなく、乗り込めば銃撃戦になる。
しかしわれわれには防弾チョッキもない。そこでせめてもの弾丸除けに船内の雑誌を腹に巻いて準備をしました」

偶然相手のエンジンが始動して彼らが逃走したため、乗り込むには至らなかった。

97年には鹿児島県下甑島に中国人密航者20人が不法上陸し逃走した。航空自衛隊員30人は一切の
武器を携行せず自己責任で、野外訓練名目で出動した。中国人全員を拘束したが、彼らが武装していれば
丸腰の自衛官が犠牲になった可能性もある。

いずれの事例も日本人の命や国土を守るために、自衛官が危険を承知で身命を賭して展開した点だ。
自衛隊の海外でのPKO活動も同様だ。

国の内外を問わず、自衛隊員の犠牲を前提にした国防や安全保障は根本的に間違っている。
その点に目をつぶった政治の無責任のもうひとつの顕著な事例が東日本大震災のときに起きた。

2011年3月17日、防衛相の北澤俊美氏が会見で、爆発した東京電力福島第1原発3号機への
自衛隊ヘリによる放水について、こう述べた。

「昨日、菅直人首相と話し合う中で『放水は今日が限度である』という結論に達した。
首相と私の重い決断を(折木良一)統合幕僚長が判断し、統幕長の決断で実行した」

防衛相が命令を下さず、部下が忖度して決断したというのだ。常々シビリアン・コントロールの重要性を強調してきた
民主党が重要な局面のひとつでシビリアンである政治家の責務を放棄し、高い放射線量の危険が予想される
原発上空に隊員を送り込む責任を、現場に丸投げしたまさに責任回避の事例だった。

同様の矛盾と欺瞞の精神を、集団的自衛権を頑迷に否定する民主党の主張に私は見てとるのである。

日本国の安全を担保するために、集団的自衛権を限定して行使するという今回の安保法制を岡田氏は認めず、
「集団的自衛権の行使は要らない」と断定した。しかし実際に氏が語ってきたことは集団的自衛権の容認である。

氏は、まず、日本国憲法が集団的自衛権の行使を否定していないことを認めている。
日本を防衛中の米艦への攻撃を日本への攻撃とみなし、日本が反撃することも肯定している。
ただし、無制限な集団的自衛権の拡張はできないとして、集団的自衛権とは呼ばずに個別的自衛権の
範囲を拡張するのがいいと主張する。

これは明らかな論理の矛盾であろう。個別的自衛権はあくまでも武力行使を受けたその国が反撃する権利である。
国際社会の常識では、他国が攻撃された場合に日本が反撃すれば、個別的自衛権ではなく集団的自衛権になる。

岡田氏の論法は実態としての集団的自衛権を肯定しながら、名前だけ個別的自衛権にしようというものである。
自衛隊に放水してほしい、今日が限度だと首相と合意しながら、危険な放水の任務は自衛隊が自ら決断して
踏み切ったことにした。事態に正面から向き合わないという点で両事案は共通していないか。

 >>2へ続く

http://www.sankei.com/premium/news/151005/prm1510050007-n1.html

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