2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【国際】一方通行の日米安保に米国で高まる不満 安保法制論議で語られない日本の米軍依存の現実 古森義久 [08/05]

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/08/05(水) 13:10:52.55 ID:???
★一方通行の日米安保に米国で高まる不満 安保法制論議で語られない日本の米軍依存の現実
2015.8.5(水) 古森義久

安保法制の審議が参議院でも続く。この論議では、日本の防衛を支える米国の事情が考慮
されていないことを、本コラム(「誰も言わない安保法制論議の致命的な欠陥」)で指摘した。

米国は年来、超党派で日本が集団的自衛権の行使禁止を解除することを望んできた。
この点の経緯も上記の報告で伝えたとおりである。

ところがその米国側の意向が、実は「希望」や「期待」だけではなく、現状への不満であり、
憤慨でもあることを最近改めて実感させられた。この種の不満や憤慨は、長期的に見ると
日米同盟における米国側の日本防衛誓約を浸食する危険性すら感じさせる。ワシントンでの
こうした現実は、現地に駐在する記者としてやはり日本に向けて報じる必要があろう。

■下院ベテラン議員の日本非難の中身とは

つい2週間ほど前の7月15日、下院外交委員会の公聴会で、有力議員の次のような発言を聞いた。

「日米同盟はまったくの一方通行です。有事には米国が日本を助ける責務はあっても、
日本が米国を助けることはまったくありません。日本に防衛負担をもっと増やしてもらう
にはどうすればよいでしょうか」

下院ベテラン議員のブラッド・シャーマン氏(民主党)は声をかなり荒げて、
他の議員たちや専門家の証人たちに対して主張と質問をぶつけた。

このような趣旨の意見は、1980年代に米国で聞かれた日本の「安保ただ乗り」非難を思わせた。
日本は防衛面の負担を米国に押しつけ、経済面で利得ばかりを得ている、という批判だった。

それが2015年になっても、しかも、安倍晋三首相の4月末の訪米などで日米同盟が強化された
と評価されているにもかかわらず、米国でこのようなとげとげしい日本非難が出てくることは
意外だった。しかも、憤慨とさえ呼べるような日本への激しい苦情なのである。

この公聴会は、下院外交委員会のアジア太平洋小委員会が開催した討論会の中で実施された。
討論会のテーマは「米国でのアジアの経済、軍事の同盟関係」である。共和、民主の両党議員たちが
出席し、米国の日本、韓国、フィリピン、タイとの同盟関係を、専門家4人の証言を基に論じた。

アジア太平洋小委員会の委員長マット・サーモン議員(共和党)は、
公聴会を開催した理由について次のように述べていた。

「中国の継続的な拡張に対して、米国はアジアでの同盟関係をどう築いて運営していくべきか。
その戦略を考えることがこの公聴会の目的です」

やはり要因は中国なのである。サーモン小委員長は、「中国がアジア太平洋地域の安全保障の
現状を変えつつある。それに対して日米同盟などのあり方をどうするべきか」が焦点だと強調した。

■日米安保は「21世紀の米国の同盟とは言えない」

すると、小委員会内で民主党側の筆頭メンバーであるシャーマン議員が前記のような日本への
不満を、鋭い語調で述べたのである。シャーマン議員は、オバマ政権を支える側の民主党所属
である。同議員は次のように日本批判を続けた。

「9.11同時テロが起きて、米国人が3000人も死んだとき、米国は自国に対する戦争行動に
等しいと解釈して、軍事反撃を取る構えを取りました。この対テロ戦争では、北大西洋条約
機構(NATO)の同盟国すべてが集団的自衛権を行使して、米国と軍事行動をともにする態度を
鮮明にしました。しかし、日本はそうしなかった。同盟国であるにもかかわらず、です」

「一般的に同盟関係は双務的かつ相互的です、しかし日米同盟だけは片務的、一方的なのです」

「日本は石油などを海上輸送路に依存するのにも、その防衛の負担を米国に負わせます。
日本の防衛費はいつもGDP(国内総生産)の1%以下です。米国の4%に比べてあまりに少ないのです」

「日本に防衛努力の拡大を求めると、いつも憲法など法律上の制約を口実にして、それを拒みます。
安倍首相は前向きの姿勢を見せてはいるが、そもそもこんな一方的な構造の日米同盟は前世紀
の同盟であって、21世紀の米国の同盟とは言えません」

シャーマン議員はカリフォルニア州選出、当選10回のベテランである。連邦議会のそんな
有力政治家が日米同盟の現状を不公正、不均等として非難するのだ。
>>2へ続く

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44457

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/08/05(水) 13:11:04.27 ID:???
>>1より

そして、その原因は日本側の集団的自衛権の行使禁止にあると主張する。

同議員は、日本での安保関連法案での集団的自衛権の議論を意識して、あえてこんな発言
したのかもしれない。だが、その発言は日米同盟の、そもそもの一方的かつ片務的な構造に
向けて矢を放っている。安倍首相の訪米や日米防衛の新ガイドラインが同盟を強くしたことを
認めながらも、現状は受け入れがたいと強く唱えるのである。

■米国の集団的自衛権行使に依存する日本の防衛

公聴会に証人として登場したランディ・シュライバー元国務次官補代理や、ジム・ショフ
元国防長官顧問も、日米同盟が片務的であるというシャーマン議員の不満を認め、そのうえで、
日本の安保関連法案の採決が集団的自衛権行使容認につながることへの期待を明らかにした。

しかし、こうした期待が裏切られた場合、日米同盟における米側の誓約は弱くなると見るべきだろう。
シャーマン議員の日本非難の発言には、日本が現状のままならば米国が日本防衛への完全な
責務を保ち続ける必要はないだろう、という暗示があった。

となると、現在の日本での集団的自衛権の行使容認をめぐる論議は、
日米同盟の結束の強さを将来的に左右する議論だと言えよう。

しかし、日本の国会での議論を見ていると、米国側のこうした不満や期待は不思議なほど
論題とならない。与党側も、野党の「米国の戦争に巻き込まれる」という非難を意識してか、
あるいは日本の防衛が米国に依存している現実を覆い隠したいのか、米国の態度には触れようとしない。
あくまで「日本の防衛は個別か、集団か」という二者択一で議論を進めようとする。

だが現実には、日本の防衛には厳密な意味での「個別」とか「単独」はまったく想定されていない。
日本領土が直接的な攻撃を受けた場合にだけ自衛権を行使する、という個別自衛権論がいくら
語られても、実際の日本防衛はあくまで米国の支援に依存する集団自衛なのである。

日本が攻撃されても米軍がまったく動かず、日本の自衛隊だけが自国防衛にあたるという
シナリオが現実となれば、日本の抑止力はほぼ失われてしまうだろう。日本の防衛が日米同盟
による米国の軍事的抑止力に大幅に依存している事実は否定のしようがない。好むと好まざる
とにかかわらず、日本の安全保障は米国によって支えられてきた。日本が攻撃されたときに
個別的自衛権を行使することは、米国が日本の防衛のために集団的自衛権を行使することと
一体となっているのだ。

残念ながら、その米国の政策や思考を無視した日本の防衛論は成り立たない。
日本の与党も野党も、シャーマン議員の言葉が象徴する米国の不満や反発にどう答えるのだろうか。(了)

3 :名無しさん@13周年:2015/08/05(水) 13:25:06.43 ID:05PMOWnjm
そんなに不満なら日米安保を終わらせればいいだろ
第十条によって日本からでもアメリカからでも1年の猶予期間を置けば「一方的」に終了できるのだか・・・

4 :名無しさん@13周年:2015/08/05(水) 15:59:36.46 ID:/EPNjBTKf
>>3
日米安保終了後中国の日本侵攻がはじまったら?日本単独でどうするのか。
安倍さん少しでも米をとどめるため今安保法制一生懸命なんだ。
基地供与し日米安保があるからとか、無抵抗とかいう無知多いが、ウクライナ
見てみよ。あんな条約一片の紙きれでしかない。その時文句言っても仕方ない
んだ。本当は自力防衛が一番、世界は話してもわからないのが現実。

5 :名無しさん@13周年:2015/08/05(水) 16:02:18.66 ID:T4pU1dGT0
コモリンまだこんな日記でかねもらってたんだ。

6 :名無しさん@13周年:2015/08/05(水) 16:14:07.17 ID:0PFcVfVNk
>>3
日米安保破棄して米国さえ仮想敵にするわけか
四面楚歌まさに終戦以前の状態に日本を落とし込むつもりか

総レス数 6
8 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★