【話題】東京五輪エンブレム、配色は震災復興デザインに酷似指摘　佐野氏「採用されたいと夜を徹してデザインしていた覚えがある」

鴉 ★

先週、発表された2020年東京オリンピックのエンブレム。これが、ベルギーにある劇場のロゴと似ていると指摘されている。
さらに、東日本大震災の際にスペインのデザイン事務所が手がけたロゴとも、色が似ているという指摘もある。

ベルギー人デザイナーのオリビエ・ドビさんは「第一印象は、偶然としか思えませんでした。僕と同じアイデアを持っている、日本人デザイナーがいるんだなと」と語った。

ベルギー・リエージュにある劇場のロゴと、東京オリンピックの公式エンブレムがそっくりとの声が上がっている。

先週、大々的にお披露目されたばかりのエンブレム。

公募104点の中から選ばれたのは、アートディレクターの佐野研二郎氏の作品だった。

佐野氏は24日、「単純に夢かと思った。(採用されたいと)夜を徹してデザインしていた覚えがあるが、決まった時は、まさかと思った」と語った。

ところが、この直後、ベルギーのドビさんのもとには、友人から劇場のデザインと似ているのではとの指摘が寄せられた。

ドビさんは「わたしが、さらに確信したのは、デザインだけでなく、全く同じ書体を使っているから。(エンブレムを取り消さなければ)弁護士を通じて裁判所に訴えるでしょう」と語った。
ドビさんは、法的な手段をとる可能性もあるとしている。

リエージュの人は、「非常に似ていますよね」、「赤い丸以外は全部似ている」、「この街でも、(劇場ロゴは)ほとんどみんな知らない」などと話していた。

そして新たに、公式エンブレムの配色が、スペインのデザイン事務所が、東日本大震災の復興支援で寄付を募るために作ったデザインとも似ているという指摘もある。

そのスペインのデザイン事務所は、FNNの取材に対し、「われわれの作ったデザインが発案のきっかけになったのであれば、これ以上、光栄なことはありません。しかし、今回のは、偶然の一致だと思います」とコメントした。

今回の公式エンブレムそっくり報道は、たちまち、世界を駆けめぐった。

IOC(国際オリンピック委員会)理事会のため、クアラルンプールに滞在中の、東京五輪組織委員会の森会長は
「(ベルギー側のロゴを見て)何か料理屋、レストランみたい。(デザイナーが、東京がまねしたかと指摘しているが?)商標登録、うちはしている。何の問題もない。(デザインはどう思う?)暗いじゃないですか、暗い」と述べた。

胸に問題のエンブレムのピンバッジをつけた室伏広治さんは「ぱっと見というか、これ一応、いろいろなものをクリアして作ったものだと聞いていますけど」と語った。

また、東京都の舛添知事は30日正午前、「IOCもOKを出していると聞いていますので、特段問題はないかなと思いますけど、見れば似ていますね」と語った。

一方、今回の件について、佐野さんの事務所は「今はお答えできない」とコメントするにとどめている。

今回の指摘に、IOC広報責任者のマーク・アダムス氏は、「問題視していない」との考えを示している。

マーク氏は「IOCがロゴを発表すると、『別のロゴに似ている』という指摘が出ることはよくある。東京のロゴは素晴らしいが、今回の指摘は、東京ロゴのPRにつながるから、いいことだ」と語った。
実は、2016年のリオオリンピックのエンブレムも、著名な絵画や慈善団体のロゴに似ているとの疑惑が持ち上がったこともある。

東京五輪組織委員会の高谷正哲戦略広報課長は「国内外の商標調査を経て発表したものなので、特に問題はないと考えています」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150730-00000852-fnn-soci

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