【政治】国際社会に「感謝」明記＝７０年談話「反省」も－安倍首相意向 [時事通信][07/25]

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　安倍晋三首相は２４日、８月に公表する「戦後７０年談話」に、第２次世界大戦後、日本を受け入れた国際社会に対する「感謝」を明記する方向で検討に入った。
　先の大戦については、「反省」を明言する見通しだが、「謝罪」の表現は盛り込まない方針を固めており、「未来志向」の姿勢をアピールした談話にしたい考えだ。

　首相は４月、インドネシアで開かれたアジア・アフリカ会議（バンドン会議）６０周年記念首脳会議での演説で「戦後、日本の国際社会への復帰を後押ししてくれたのも、アジア、アフリカの友人たちだった。この場を借りて感謝する」と表明。
　４月２日の有識者懇談会でも、「国際社会が受け入れてくれたことは幸運だし、受け入れてくれた国に感謝する姿勢を出したほうが良い」との意見が出されていた。

　一方、首相は今月９日、東京都内で開かれたシンポジウムで、先の大戦への「痛切な反省」に言及。７０年談話にも「反省」が盛り込まれる見通しだ。
　７０年談話をめぐっては、村山富市、小泉純一郎両首相談話に明記された「植民地支配と侵略」の表現が継承されるかが焦点だ。有識者懇談会の第２回会合では「侵略」をめぐり賛否が割れた。
　「『侵略』という言葉を使用することは問題性を帯びてしまう」との指摘がある一方、「侵略でなかったと記すことは当時の常識から言ってもあり得ない」との意見が出ていた。

　政府内には「事実の部分はそのまま書けばいいが、解釈にはいろんな意見がある」（官邸筋）との見方があり、引き続き慎重に検討する。

2015/07/24-19:02　時事ドットコム
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