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【社会】暴力団の命脈「上納金」に脱税捜査のメス 工藤会総裁の個人蓄財20億円≠ノ迫る 「福岡方式」山口組にも適用か [07/09]

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/07/09(木) 15:47:32.73 ID:???
>>1より

ある暴力団担当の刑事も「組幹部は金遣いが派手だが、表面上はたいした収入を
得ていないことが多い」と打ち明ける。

■まるで出納帳…「山中メモ」

上納金の実態はベールに包まれており、金の流れを解明するのは至難の業。
だが今回、あるメモの存在が突破口となった。

昨年9月、県警は元漁協組合長の射殺事件の関連先を家宅捜索したが、その中から、
工藤会幹部、山中政吉被告(64)=所得税法違反罪で起訴=が残していたメモが見つかった。

山中被告は工藤会と野村被告個人の「金庫番」で、野村被告の指示で上納金出入金を管理
する立場だったとみられ、山中被告のメモには「いつ、誰に、どれだけ送金したか」
「いつ、誰が、いくらの上納金を納めたか」などが記載されており、
「出納帳のようなものだった」(捜査関係者)。

県警によると、工藤会は1カ月で計約2千万円もの上納金があり、
年間総額は約2億4千万円程度とされる。メモからは、このうち1カ月あたり
500万円前後が、複数の銀行口座に分散して送金されていることが読み取れた。

送金先口座は野村被告の親族らの名義だったが、県警によると、実質的に管理しているのは
野村被告で、借名口座とみられる。これらの口座にメモ通りの入金があることも裏付けられたという。

これに加え、山中メモ≠ノは、送金先口座から「いつ、いくら引き出した」ということも
記載されていた。野村被告の指示で引き出されたとみられ、県警はこれらの状況と関係者の
証言などから、野村被告が私的流用していたと判断した。

捜査関係者によると、野村被告の蓄財額は20億円以上とされる。今回の立件は
そのうちの一部に過ぎないが、福岡県警で暴力団捜査を担当していた元刑事は
「裁判でも確実に有罪に持っていけるよう、確実な部分だけに絞ったのだろう」とする。

一方、ある国税OBの税理士は「組長の個人所得という裏付けが、どの程度固いものなのか。
言い逃れのできる余地があれば、立証は難しくなるかもしれない」と楽観視はできないとの見方だ。

■警察庁長官「各地で立件可能」

「捜査側のやり方次第では山口組をはじめとした他の暴力団にも適用できるのではないか」。
暴力団に詳しいジャーナリストの溝口敦氏は、今回の摘発の影響をこう語った。

捜査関係者によると、組員約1万2千人を抱える全国最大の暴力団、山口組(本部・神戸市)
は毎月、「直参」と呼ばれる約80人の直系組長が、約100万円を会費(上納金)として
組本部に納めているといわれ、その額は1カ月で約8千万円、年間で10億円近くに上るとみられている。

溝口氏は「工藤会は暴力団の中でも会計処理がしっかりしているとされる」としながらも、
「(ほかの)暴力団への経済的な追及として活用しない手はない」とする。

有る捜査関係者によると、「山口組でも組員から多額の上納金を集めている
直参クラスは危機感を強め、何らかの対策を取れないか検討を始めているようだ」と話した。

波及的な効果も期待できそうだ。

暴力団問題に詳しい堀内恭彦弁護士(福岡県弁護士会)は「外部だけでなく、
暴力団内部でも実態が不透明だった上納金の詳細をつまびらかにできたことが大きい」と強調する。

「今の暴力団は親分に無条件で尽くすという任侠(にんきょう)の時代ではない」
とした上で、「上納金を納める末端の組員が、労せず1カ月でトップが手にする金額を
知って率直にどう感じるか。捜査当局がその影響を狙った部分もあるのではないか」と話す。
実際、福岡県警によると、頂上作戦以降、工藤会を脱退する組員が急増しているといい、
「組織統制は大きく揺らいでいるとみている」(県警幹部)という。

警察庁の金高雅仁長官は6月29日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した際、
「上納金の実態が工藤会と同一ではないかもしれないが、各地の警察の捜査で必要な
証拠が入手できれば国税庁、検察と力を合わせ立件は十分可能だ」と述べた。
暴力団捜査は大きな転機を迎えたのかもしれない。(了)

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