【社会】闇サイト事件の神田死刑囚の死刑執行［06/25］

★闇サイト事件の神田死刑囚の死刑執行
6月25日 11時33分

平成１９年に携帯電話の闇サイトを通じて知り合った３人の男が名古屋市の路上で
女性を連れ去り現金を奪ったうえ殺害した事件で、３人のうち、強盗殺人の罪などで
死刑が確定した神田司死刑囚の死刑が２５日午前、執行されました。死刑が執行
されたのは神田司死刑囚（４４）です。

神田死刑囚は、平成１９年８月、携帯電話の闇サイトで知り合ったほかの２人の
男とともに、名古屋市千種区の路上で帰宅途中だった当時３１歳の派遣社員の女性を
車で連れ去り、現金を奪ったうえ、頭を金づちで殴るなどして殺害したとして、
強盗殺人の罪などで死刑が確定していました。この事件で、ほかの２人は無期懲役が
確定しています。第２次安倍内閣以降で死刑が執行されたのは去年８月以来、
７回目で、合わせて１２人になりました。

■死刑執行はことし初めて
死刑の執行は去年８月以来で、ことしは初めてです。死刑執行の人数は、ここ１０年
ほど年によって大きく異なっています。全国の拘置所にいる死刑囚の数が１００人を
超えた平成１９年は９人、平成２０年は１５人でしたが、死刑制度の在り方を検討
する法務省の勉強会が開かれていた平成２３年は執行がありませんでした。翌年は７人、
その次のおととしは８人と再び増えました。おととしは２か月から４か月に１度の
ペースで執行が行われました。去年は６月と８月で合わせて３人が執行されましたが、
その後は行われず、去年１０月に上川法務大臣が就任してからは初めてです。

上川法務大臣は記者会見し、「誠に身勝手な理由から被害者の尊い人命を奪った
極めて残忍な事案であり、被害者やご遺族の方々にとって無念この上ない事件だと思う。
当然のことながら、裁判所において十分な審理を経たうえで、最終的に死刑が確定したものだ。
以上のような事実を踏まえ、慎重な検討を加えたうえで死刑の執行を命令した」と述べました。

■神田死刑囚とは
死刑が執行された神田司死刑囚（４４）は、携帯電話の闇サイトを通じて知り合った
男２人とともに、平成１９年、名古屋市千種区の路上で、帰宅途中だった派遣社員の
磯谷利恵さん（当時３１歳）を車で連れ去って現金を奪ったうえ、頭を金づちで殴る
などして殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われました。

名古屋地方裁判所は「闇サイトを使って知らない人間どうしが集まって起こした犯行で、
模倣性も高く、命乞いをする被害者に耳を貸さずに殺害したことは無慈悲としか言いようがない。
被害者が１人だとしても極刑はやむをえない」として、死刑を言い渡しました。
神田死刑囚側は判決を不服として控訴しましたが、その後、みずから控訴を取り下げ、
６年前に死刑が確定しました。神田死刑囚はその直後、名古屋拘置所でＮＨＫの取材に応じ、
「更生する可能性について検討されず死刑を言い渡されたのはおかしいと思うが、
裁判を続けても同じ筋書きで結果は決まっている。礒谷さんと遺族には死をもって償いたい」
と話していました。この事件で神田死刑囚とともに強盗殺人などの罪に問われた２人の男は、
いずれも無期懲役の判決が確定しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150625/k10010127021000.html

【社会】闇サイト事件の神田死刑囚の死刑執行 ［06/25］

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