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【野口裕之の軍事情勢】尖閣の世界遺産登録を狙う中国の地図爆買い [06/22]

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/06/22(月) 15:40:34.01 ID:???
>>1より

航路短縮と公船の大型化は、尖閣海域における遊弋期間を飛躍的に延長し、
既成事実の積み上げに貢献する。

中国は現代版シルクロードでも陰謀を巡らす。習近平・国家主席(62)は13年に
《シルクロード経済ベルト》と《21世紀海上シルクロード》を別々に打ち出し、
14年に2つを合わせた《一帯一路》構想を明らかにした。中国を起点に、ベルトは
(1)中央アジア・ロシア〜欧州(2)中央アジア〜西アジア〜ペルシャ湾〜地中海
(3)東南アジア〜南アジア〜インド洋の3陸路。ロードは(1)南シナ海〜インド洋
〜欧州(2)南シナ海〜南太平洋の2海路。いずれも、世界経済の大動脈だった古代
シルクロードの再現を強烈に意識する。

■「一帯一路」構想の正体

(1)政策の意思疎通(2)インフラ・交通の整備・連結(3)貿易円滑化
(4)資金融通(5)民心の意思疎通−の5分野で沿道・沿岸国との協力をうたう。
中国は「古代シルクロードも芸術・技術・学術や人々の交流を通じ経済・文化・社会発展や
異文明同士の対話・融合を進め平和・友好を築いた」と「ウィン=ウィン関係」を強調。
「中国版マーシャルプラン」とさえ自賛する。確かに第二次世界大戦(1939〜45年)後、
疲弊した欧州の復興を米国が援助し、米国企業にも巨大な欧州市場を提供したマーシャル
プランは米欧双方に利益をもたらした。

ただ、「中国版」は一帯一路の沿道・沿岸に多い途上国への影響力を強めるマキ餌に
とどまらず、後に軍事援助に重心を移した本家・米国版を手本にしているのではないか。

実際、一帯一路構想発表2カ月前、早くもこの構想は火薬臭を漂わせながら正体を現す。
スリランカ・コロンボ港に入る外国軍艦は協定上、港湾局が管理運営する埠頭に入港する。
ところが、中国海軍の潜水艦は中国企業が管理運営をまかされたコンテナターミナルに投錨し、
自国軍港の如く振る舞った。別の港では、公開入札もなく管理運営権が中国に渡った。

恐るべきは中国の手口。複数のインド洋沿岸国で巨額投資を行っているが、
まずは商業港として完成させ、貿易急増を待つ。被投資国は政治・経済上の中国依存を深め、
借款条件緩和などのワナで管理運営権を奪われる。ここまでは現に各国で起きているが、
中国が整備した多くの“商業港”に、中国海軍艦艇がワガモノ顔で出入りする風景を見る
日もそう遠くない。独裁者と汚職が跋扈する国々を貫く陸上の《経済ベルト》は、
もっと早く軍用道路と化すやも知れぬ。防犯標語にもある。

《気をつけよう 甘い言葉と暗い道》(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS)

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