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【アジアインフラ銀行】存在感高まる人民元 中国が繰り出すAIIBの「次の一手」 [06/16]

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/06/16(火) 21:42:25.24 ID:???
★存在感高まる人民元
中国が繰り出すAIIBの「次の一手」
2015年06月15日(Mon)  Wedge編集部

世界が驚いたAIIB設立だが、これで完結しそうにない。ブレトンウッズ体制の
中核を担うIMFの元副専務理事が語る「中国版IMF」設立の可能性とは―。

ブレトンウッズ体制は、誕生した1944年からマイナーチェンジを繰り返してきたが、
ドラスティックな改革が必要な時期に差し掛かっている。私は2004年から10年まで、
IMFに在籍したが、その6年の間に日中の地位が逆転した。「従来の体制が許される最後の時代」
だったと言えよう。それから「いよいよこの体制も限界にきているのでは」という思いを
抱くようになってきた。

IMF改革が遅れている影響は大きい。10年に合意した新興国の議決権を拡大させる改革案が
アメリカ議会で通らない。アメリカ国民にとって、直接の利益に繋がらないことが改革を遅らせている。

新興国の成長により、世界経済の勢力図が変化しているが、既存の国際金融機関はそれに
対応できていない。これが中国のみならず、新興国の不満となっている。結果として設立
されたのがAIIBだ。IMFがこのまま機能不全に陥っていると、中国はAIIBのような開発援助
機関だけでなく、アジア版IMFのような機関を設立することも考えられる。

IMFには危機感があるだろうが、各国の思惑が交錯する巨大な組織であり、
アメリカ議会の反対もあることから、改革は一筋縄ではいかない。

日本がADBを設立したときは、アジアの有力国ではあったものの、飛び抜けた存在ではなかった。
本部も日本ではなく、フィリピンのマニラに置かれている。
しかし、今の中国は、総裁は当然中国人で、本部も当然北京に置く、という状況だ。

人民元の国際通貨化は間違いなく進んでいく。何をもって基軸通貨かという問題はさておき、
基軸通貨になり得る可能性はゼロではないと、AIIB設立のプロセスを見ていて可能性を感じている。
人民元が中国との取引で使用される割合は高まってくるだろう。ただ、人民元建ての預金をもつ、
人民元建ての債券を発行する、ということになると、ドルに比べて魅力は落ちる、
というのが現在の状況だ。

基軸通貨になるには、金融市場の自由化、資本取引の自由化が課題となってくる。
ドルへの信用はアメリカの経済力と安全保障上の地位があってのこと。
中国がこうした地位に登りつめることができるか否かが課題でもある。

今年はIMFが創設した国際準備資産であるSDR(特別引出権)の構成通貨見直しの年。
SDRの構成通貨に選ばれれば、国際的な準備通貨として認知されたことになる。
中国当局の発言ぶりをみると、非常に熱心だという印象をうける。現在はドル、ユーロ、
ポンド、円が構成通貨だが、ここに人民元が加わるか否かについては、人民元が交換可能な
通貨になるか、中国が資本取引の自由化にどう取り組んでいくかということにかかっている。

AIIBでは、中国の出資割合に注目すべきだ。出資比率を決定するGDPの基準が、MER(実勢レート)
になるのか、ppp(購買力平価)になるのかによっても相当変わってくる。域内国の出資割合を
何割に設定するか、という点でも大きく出資比率は変動する。 >>2へ続く

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5060

加藤隆俊(Takatoshi Kato)国際金融情報センター理事長。1964年東京大学法学部卒業後、大蔵省入省。
アジア開発銀行(ADB)理事、国際金融局長、財務官等を歴任。退官後、米プリンストン大学客員教授等を経て、
2004年から10年まで国際通貨基金(IMF)副専務理事。10年9月から現職。(撮影:小平尚典)

11 :名無しさん@13周年:2015/06/17(水) 16:44:41.06 ID:WvCUyWd8K
アジア国じゃないのにドイツの出資比率が高いのな
煽動したイギリスがTOP5に入ってないのも気になるところ

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