【年金情報流出】漏れた個人情報の中身は「基礎年金番号と氏名、生年月日。住所まで漏れた人も」　口座情報は別システム

★【社会】口座情報は別システム　流出した年金情報
2015年6月8日朝刊

日本年金機構が管理する個人情報が流出した問題で、多くの年金加入者が「私は大丈夫？」
「預金口座まで知られていないか」と不安を感じています。どんな情報が流出したのか、あらためて確認します。

Ｑ　漏れた個人情報の中身は。
Ａ　約百二十五万件の流出情報のうち、約百十六万七千件で基礎年金番号と氏名、生年月日が漏れています。
これに加え、住所まで流出したのが約五万二千件。基礎年金番号と氏名の二つが漏れたのが約三万一千件です。
「人」でなく「件」なのは、年金の種類により重複している人がいるためで、実際に流出の被害に遭った
人数は百二十五万人より少なくなります。

Ｑ　預金口座の番号は漏れていないの？
Ａ　年金の振込先口座などの情報を管理する「基幹システム」は、ウイルス感染して情報漏れを起こした
システムと別になっています。機構は「口座情報の流出は確認していない」と説明しています。

Ｑ　なぜ基幹システムなら大丈夫なの？
Ａ　基幹システムは、加入者の保険料の納付記録や年金受給額などを管理し、年金の支払いに使っています。
極めてデリケートな個人情報を管理するので、外部から侵入されないようインターネットから切り離されているからです。

Ｑ　機構にはたくさんの問い合わせがきているんでしょう？
Ａ　一日に機構が情報流出を公表してから五日昼までに、二十七万件の電話がありました。
用意していた百回線では大半がつながらなかったので、十倍の千回線に増やしました。
それでも、かかってきた電話の三割程度はつながりません。

Ｑ　電話以外で相談できる所は？
Ａ　機構は、各地の年金事務所の窓口でも相談に応じています。

Ｑ　どの地域や、どんな年金に入っている人の情報が漏れたの？
Ａ　どの事務所で扱っていた情報なのか、機構はきちんと公表していません。
明らかにすれば、該当しない地域の人は安心できると思うのですが。

◆ＨＰ閲覧停止続く
日本年金機構が閲覧を停止しているホームページ（ＨＰ）は８日午前１時現在、復旧していない。
情報セキュリティー上の弱点が見つかり、不正アクセスなどの恐れがあるためで、
機構は「復旧作業を進めているが、見通しは立っていない」としている。
ＨＰには情報流出問題へのおわびや対応内容、詐欺など二次被害への注意喚起を掲載している。
保険料免除などの申請書をダウンロードできなくなっており、年金記録の確認や見込み額を
試算できるサイト「ねんきんネット」も閲覧できない状態が続いている。

◆年金機構　問い合わせフリーダイヤル(電話番号はリンク先へ)
１４日までの受付時間は、平日休日を問わず午前８時半から午後９時まで。
全国の年金事務所でも問い合わせに対応している。
詐欺に注意。年金機構から電話で連絡することはありません

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015060802000124.html

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