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【社会】名誉回復に44年間かかった「日本のシンドラー」杉原千畝 復権に貢献した鈴木宗男氏が戦後70年だから語る真実

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/05/28(木) 14:05:16.32 ID:???
>>1より

――きっかけは、夫人の幸子さんが書かれた『六千人の命のビザ』という本ですか。

鈴木 幸子夫人(故人)の本を読んで私は感激した。1940年(昭和15年)の話ですから、
第二次世界大戦の独ソ戦が始まる前の話です。歴史的な流れで言うと、独ソ不可侵条約締結が
1939年8月、9月にはドイツはポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が開戦する。
杉原は翌40年にリトアニア・カウナスに副領事として赴任する。同年9月にバルト三国が
ソ連に併合されている。その前の7月にリトアニアで総選挙があり、身の危険を感じた
ユダヤ系難民が、その直後から日本領事館に押しかけて、ビザを発給してくれと8月の
末まで続いた。領事館閉鎖後も、杉原は滞在先のホテルでビザを発給した。

http://www.nippon.com/ja/wp-content/blogs.dir/2/files/e00080_ph02-680x513.jpg
杉原千畝による手書きのビザ

だから、私は杉原さんがいかに人道的な仕事をしたかを、官房長によく説明した。
私が政治家としてやったこととして、この名誉回復は誇れる仕事だと思っていますね。

――名誉回復は、1991年10月3日になっています。

鈴木 飯倉公館で幸子夫人、ご長男ご夫妻を呼んで、今までの非礼をお詫び申し上げた。
当時、評論家の竹村健一さんがフジテレビの朝の番組で、「あれは官僚政治家2世政治家では
出来なかった。叩き上げの鈴木宗男さんだからこそ杉原さんの名誉回復を果たした」と、
誉めてくれました。

――杉原千畝は、その後、広く国内外で知られることになりましたね。

鈴木 1999年4月、小渕恵三首相が訪米し、シカゴ商品取引所に行きました。
終身名誉理事長のメラメドさんは、世界のユダヤ人成功者のトップクラスの方だった。
本来は小渕首相につくべき人でしたが、官房副長官の私の相手をするんです。
どうしてかと思ったら、この人は杉原さんの発給したビザで生き延びたわけです。
メラメドさんはその後、自著に感謝の言葉を書いて私に送ってきました。

――杉原千畝は外務省退職後、貿易会社社員として1960年から15年間、ロシアにいました。
でも、ビザ発給のことは、最後まで口をつぐんでいた。鈴木さんが事実に光を当て名誉回復したことは、
国際的、外交的に重要な意味を持っているということですね。

鈴木 杉原さんが立派だったのは、外交官である前に“一人の人間”だったということです。
カウナスの領事館に集まったユダヤ人は、多くが女性と子どもたちで何の罪もない人。
「ここはビザを出すべきだ」と言って電報を打つが、日本の外務省から返事はない。
日独伊三国同盟であり、ドイツが破竹の進撃をしていたときだったので、ビザ発給は駄目だと
いうのが松岡洋右外相の考え。それでも2回、3回と許可願いを出したが、3回とも駄目。

鈴木 そこで杉原さんが決断したのが、「人間として当たり前のことをしよう」ということ。
「私がビザを書かなければ必ずこの人たちは不幸な目に遭う、命がなくなる。まったく戦争には
関係ない女性だとか子どもたちだ。ここは人として当たり前のことをしよう」と決断した。
それでビザを書き始めたが、一日200人分を書くのが精一杯だった。だが、結局、6000人の
命のビザとなる。私は「外交力」イコール「人間力」だと思っているんです。そういう意味で、
杉原さんは、「当然のことをした」と自分で納得している。
しかし、そのことを世間にもアピールすることもなく、亡くなった。世界に響いている
杉原千畝は、日本を代表する大変な外交官であった。外務省もこれを心にとめて、
国益の観点から外交をやってほしいと思いますね。

――「日本のシンドラー」の存在は大きいですね。

鈴木 杉原千畝は 「日本のシンドラー」とよく言われるけど、シンドラーはユダヤ人を
自分の商売に使っていたわけですよ。私はシンドラーなりの計算があってやったと思う。
しかし、純粋にユダヤ難民を救済したという意味では杉原さんの行為は重い。
しかも、外相が発給するなと釘を刺しても、人として当たり前のことをしようと決断をした。
私はシンドラーとは別の意味で、杉原さんのしたことは尊く、価値ある行為だと思っているんですよ。

>>3

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