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【移民社会】不法滞在から生活保護に…長男は非行で強制送還 川崎中1殺害にショックを受けたフィリピン人女性「次男の子育ては失敗したくない」

3 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/05/28(木) 00:40:46.08 ID:???
■自分を語る言葉を持てない子どもたち
暴力は、自尊感情を奪い、恥ずかしさを生む。それが壁になり、孤立化が進む。
日本人男性と結婚した外国人女性のなかで、DV被害に遭うのは、マリアさんだけではない。
アジア人女性のパートナーとなる日本人男性にはブルーカラーや年齢の高い人が多い。
彼ら自身、必ずしも日本の社会の中で、恵まれた場所を与えられてきたわけではない。
彼らのなかには女性と対等だと考える文化を持ちにくい環境で育った人たちもいるだろう。
そのようにして、ジェンダー差別やアジアへの差別が家庭の中に持ち込まれる。
いずれにしても、夫婦のあり方は子どもの育ち方に影響を与える。さらには言葉習得の課題にもつながる。
日本で生まれ育ち、一見日常会話に困らないように見える子どもでも、言葉の発達には配慮が必要だ。 

日本人の父親は、しばしば子育てに関わらない。父親がタガログ語や英語を話さなければ、
家の中の会話は日本語だ。だが母親が日本語を十分に話せなければ、子どもは語彙を増やせない。
学齢期に授業でわからない言葉が出て、ついていけなくなる。母親との会話が深まらない。
学校側は、成績の悪さを環境要因とは考えず、本人の問題と考え放置する。
そのように育ったあるフィリピン人の母親を持つ青年は、自分の内面を覗き込んだり、
気持ちを語ったりする言葉を持たなかった。中学卒業後、引きこもった。
就労したいという気持ちはあったが社会が怖い。不安障害を病み、突如、激しい暴力が出た。
彼も父親の母親への暴力を見て育ち、母を守れない自分を激しく責める一方、父への激しい怒りを抑圧した。
幼いときから、学校などで差別も体験していた。暴力が爆発した時、直前に何があったのか、
記憶が飛んでいてわからない。自分の身に起きたことを言語化できないのは、壮絶な苦しみだ。
フィリピンで生まれ、母親が再婚して、2歳で来日した青年も、家庭の中に養父やその家族から本人への
暴力があったと言った。母親にはそれを止める力がなかった。学校ではいじめを受けていたが、
親に相談はできなかった。中学時代に激しい非行を体験し、それを克服して高校に進学。
今は社会人として働いている。
工事用車両を運転する仕事には自信がある。それでも、24歳の今も毎日仮面をつけて暮らしていると言った。
怒りの感情はいつもあるという。何に対しての怒りなのか、尋ねてみたが、明確には言葉にならなかった。

■離婚の決断も容易ではない
暴力は連鎖する。一人の人間が凄まじい暴力をふるうとしたら、彼自身が暴力を受けた経験があるはずだ。
あるいは、家庭の中でDVを見ている可能性もある。
川崎区の事件の少年Aは幼い時、両親の諍いが始まると、家の外に出て終わるのを待っていたという。
暴力を受けてもフィリピン女性たちがなかなか夫と別れられないのは、原則的に離婚を禁じるカトリック教徒で
あることが大きいとマリアさんは言う。「それから一人親で育てていけるだろうかという不安も強いです。
日本に来て、20年過ぎても言葉がわからない人もいる。そういう人はなおさらです。一人で手続きが出来
るとは思えないから諦めてしまう」。


マリアさんが離婚を決意できたのは、フィリピンで暮らし、暴力から遠ざかって、精神の健康を取り戻して
いたことが力になった。20歳という若さで家族を離れて来日、水商売に就き、生活者としての知恵を
身につける機会は乏しかったが、母国で人々の日常生活に触れ、貧しいなりに、生活をする方法を
身につけることもできた。
夫に階段から突き落とされた日、マリアさんは自分で警察を呼んだ。
さらに、警察に教えられ、市の窓口を訪れ、DV支援を受けた。生活保護にもつながり、自力で家を借りた。
公的機関の支援を受けるには力がいる。暴力を受けながら勇気がないままに、時が過ぎていく人もいる。

■出自、地域で統一性を欠く日本の対応
日本で暮らす外国籍の人たちは、2014年末時点で212万1831人。1年で3パーセント弱増加している。
日本政府はかたくなに移民政策を取らず、代わりに多様な形で側面から外国人労働力を確保してきた。
そのため、日本で暮らす外国人の在留資格は出自ごとに特徴がある。

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