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【筆坂秀世】戦勝国気取りでポツダム宣言を持ち出し、なんとか総理を責め上げようとした共産党

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/05/26(火) 13:38:54.92 ID:???
>>1より

安倍首相の過去の発言を見れば、ポツダム宣言の認識と同様でないことはよく分かっていた。
同様の発言を何とか引き出したかったというのが、今回の質問の狙いであった。

だがそれには失敗したということだ。そこで「つまびらかには読んでいない」という発言を曲解して、
「ポツダム宣言を本当に読んでいない」と小馬鹿にする作戦に出たということだ。
わざわざ原爆投下とポツダム宣言が発せられた日を時系列に並べて見せて、
「本当に読んでなかったことがうかがわれる」と言ってみせる。毎度のことだが、小賢しい手法だ。

安倍首相の自民党幹事長代理当時の発言が、やや正確さを欠いていたことは事実だが、
ポツダム宣言の本質は言い当てている。何回もの無差別爆撃を行い、日本の都市を破壊し尽くした後、
「どうだ」と突き付けたのがポツダム宣言だったからだ。しかも、その後に原爆を2発も投下したのだ。
この米国の国際法違反の行為については、いっさい批判しないのが志位氏と日本共産党の立場なのである。

■ポツダム宣言を歴史的事実に即して見る視座が必要

それにしても安倍首相の「つまびらかに読んでいない」というのは、最悪の答弁であった。
「戦後レジームからの脱却」を掲げる当人が、それはないだろう。

ポツダム宣言に対しては、2つの視座が必要だと思う。それは政治的事実と歴史的事実である。

政治的な視座に立てば、日本政府がポツダム宣言を認める立場に立たざるを得ないことは明白だ。
これはサンフランシスコ平和条約についても同様である。日本は、戦争を終わらせるために
ポツダム宣言を受諾した。この事実を否定することなどできないからだ。
だから「ポツダム宣言を認めるか、否か」などという質問を国会ですること自体が無意味なのである。

だがそれは、ポツダム宣言の内容をすべて正しいものとすることとは、おのずから別である。
ポツダム宣言は、しょせんは勝者による敗者への宣言である。両者が協議して決めた内容ではない。
そこには往々にして勝者の驕りや一方的な見解が入っていても何の不思議もない。そういうものである。

例えば志位氏が持ち出したポツダム宣言第6項の「世界征服の挙に・・・」というのは、
明らかに不正確である。確かに日独伊防共協定を締結してはいたが、これが強力な力を発揮するような
ことはなかった。日本で言えば、泥沼化していた日中戦争の局面打開、ドイツで言えばソ連軍の東西分断、
イタリアで言えば、ヨーロッパ内での孤立解消など、それぞれが危機的局面の打開から行ったものであり、
「欧州における新秩序建設」「大東亜における新秩序建設」などをうたってはいたが、大言壮語の類に過ぎなかった。

同じ帝国主義国家として、米英仏などに比べて植民地の少ない日独伊の生き残り戦争という面を否定できない。

ポツダム宣言は、確かに勝者から敗者に突き付けられたものだ。だが内容は、本来は勝者をも拘束するもの
でなければならないはずだ。だが勝者の国々がその後、植民地を自ら解放していったか。勝者が侵略と
呼ばれるような強欲な戦争をしてこなかったか。答えは、すべて否である。

ポツダム宣言を受諾した事実を否定することはない。またできもしない。しかし、その内容を吟味すること
まで否定するというのは、思考停止と言わなければならない。安倍首相は、かつて「そんなものをもちだし、
あたかも自分自身が戦勝国であるかのような態度で、日本の総理を責めあげる。大変な違和感を覚えました」
と語ったそうだが、同感である。志位氏に、堂々とその態度が表明されなかったのは、残念である。(了)


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