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【アジアインフラ銀行】アジアの通貨統合でアジア版ギリシャ危機を産みだす可能性も 日本はAIIBに参加すべきではない 浜田宏一

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/05/08(金) 12:35:02.49 ID:???
>>1より

■AIIBは理想的な解決策なのか?

AIIBは理想的な解決策を与えてくれるように見える。そして実際、AIIBは発展途上のアジア諸国
だけの興味を引いたわけではない。フランス、ドイツ、イタリア、英国はその他30カ国以上と
ともに創設メンバーとして参加した。しかし、米国と日本はまだ疑念を抱いている。
両国は参加すべきなのだろうか。

この疑問に答えるために、日米の政策立案者らは「calculus of participation(参加の算法)」
を頼りにすべきだ。この法則は、国際的なイニシアチブや体制に参加すべきかどうかを決める
最初の一歩は、プロセスの最終段階、すなわち結果を検討することだと定めている。

端的に言えば、一国の指導者は、参加することで最終的に自国の状況が上向くか、
それとも悪化するか自問すべきだということだ。

この「後ろ向き帰納法」のアプローチは明白に見えるかもしれないが、AIIBの参加メンバーは
これを無視したようだ。実際、中国が主導権を握るという事実以外には、AIIBやその融資規則に
ついてほとんど何も分かっていない。そう考えると、日本のような国々がAIIBに参加すべきか
否かを決める前に成り行きを見守るのは理にかなっているように思える。

もちろん、これに対する反論はある。

完璧とはほど遠いとはいえ、米国とイランの協議が相互理解を形成する助けになり、
核兵器を手に入れようとするイランの動きを阻止したように、日本とアジア近隣諸国の
間の統合強化は各国の行動と利益を一致させる助けになるかもしれない。

この「コミュニティー(共同体)」アプローチ――後ろ向き帰納法よりは東洋的な見方を
反映している――の効果は計り知れないほど大きい。

頑なな沈黙がもたらす結果が壊滅的なものになり得るイランとの協議のように、極めて緊迫した
状況では特にそうだ。だが、AIIBへの参加先送りが日本にもたらす潜在的コストは、かなり限定的に思える。

日本が待つべき強力な理由がもう1つある。マクロ経済の安定がそれだ。

■中国の国内リスクが近隣諸国に広がる恐れ

現状では、中国の資本配分のミスやお粗末な投資判断が重大なリスクをもたらしており、
そのリスクは次第に2008年の金融危機の引き金を引いた米国のそれと同等の大きさになっているように見える。

もしAIIBが国際投資の監視について曖昧な基準か持たず、中国の暗黙の拒否権がある状況でスタートしたら、
こうした国内リスクが中国の近隣諸国に広まり、また別の大規模な国際危機の危険を増大させる恐れがある。

欧州諸国は中国との商業的、政治的関係を深めるためにAIIBに参加するかもしれないが、
その結果に対する各国の金銭的利害は限られている。日本については同じことを言うことができない。
そう考えると、投資の監視基準が明白になるまで、日本はAIIBに参加すべきではない。
差し当たり、日本の最善の賭けは一切賭けないことだ。(了)

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