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【古谷経衡】ネットのデマはなぜ無くならないのか?「8.6秒バズーカー」「翁長知事の娘」から考えるデマと寄生の関係

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/04/24(金) 22:43:06.15 ID:???
>>1より

むしろ、問題なのはネットのデマを組み上げるこういった「プロ」の批評家や作家たちだ。
私はネット上の一部右派ユーザー(ネット保守ともネット右翼とも)の主張の根拠は、
保守系言論人の言説への寄生である、と理解している。これを「ヘッドライン寄生(見出し寄生)」と呼ぶ。

例えば沖縄の在沖米軍を養護する傾向の強い右派系ネットユーザーの根拠となっているのは、
沖縄問題の専門家と称する保守系言論人から発せられる動画情報である。そこで展開されるのは
「沖縄が中国に軍事占領される・中国の工作員が沖縄に入り込んでいる」とする「中国脅威論」である。

こういったネット動画のなかでは、時としてヘッドライン(見出し)で扇情的な表現が多用される。
数分の動画の中では、その主張もどうしても過激になる。

右派系ネットユーザーはその過激なヘッドライン「占領」「工作員」といった単語に飛びつき、
そのイメージに寄生して在日米軍擁護の声を、時として罵詈雑言として展開している
(詳細:「ネット右翼」はなぜ沖縄の米軍を擁護するのか? 津田大介氏・ポリタス)場合が多い。

「8.6秒」騒動の場合は、当初、ネット空間に自閉したデマを、保守系言論人がさも自明のごとく
引用するものだから、右派系ネットユーザーはたちまち「◯◯先生もそういっている」と権威づけして、
それを逆根拠として拡散する、という従来の「ヘッドライン寄生」には無かったタイプの現象
(デマ補強型)が生み出されている。

ネットのデマを引用して「プロ」が自説を展開し、そのことで周囲の右派系ユーザーがますます
「専門家から認知された信用できる情報」としてデマを補強する。これこそがネットでデマが
増え続ける理由の一つだ。

・保守系論客がデマの発生源だった

一方、保守系言論人の言説に寄生して展開される従来型の「ヘッドライン寄生(見出し寄生)」も十分に健在だ。

4月19日、元航空幕僚長の田母神俊雄氏は、自身のツイッター上で、

沖縄県知事翁長氏の娘さんは中国の北京大学に留学後、上海の政府機関で働く中国人男性と結婚。
その男性は中国共産党・太子党幹部の子息だそうです。翁長氏の普天間基地の辺野古移転反対も
これだと理解できますね。

出典:2015年4月19日 @toshio_tamogami

と発信。このツイートは、現在に至るまで1000件以上のリツイートに晒されている。
この根拠として元海上自衛官のある保守系言論人の動画が添付されている。その動画に登場する
人物がしゃべっている内容を、ツイッターで紹介した体になっている。

ところがこの内容は、真っ赤な嘘だった。これに先立つこと4月13日付の週刊ポストでは、
翁長氏の娘は「結婚も留学もしていない」と否定されている。

同紙では、「自民党議員や番記者などらが(このデマを)拡散し…」となっているが、
実際にはこのデマの発信源は、やはり上記動画に登場する元海上自衛官の保守系言論人であった。
当然この人物も、著作を何冊も持っている「文章プロ」のはずだ。

ここで展開されるのは、右派系ネットユーザーが保守系言論人の言説、とくに彼らが登場する
短いセンテンスの動画やツイッターに依拠し、そこに寄生している、という事実である。
右派系ネットユーザーの寄生先の元々の「発信源」自体が、デマの原発部位であったのだ。

この人物は、前述の「在沖米軍を養護する傾向の強い右派系ネットユーザーの根拠」となっている
動画にも、またも登場しているコメンテーターと同一人物である。この時の動画は、ある新興宗教
団体の外郭出版社が出版した本の特典付録映像として製作されたものだった。そして上記の田母神氏
によるデマに基づいたツイートは、2015年4月24日夜現在もいまだ削除されず、公開されたままだ。
>>3

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