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【正論】外貨1兆ドル余を腐敗幹部に持ち出され、カネを借りまくっている中国のAIIBに欧州が参加する理由 評論家・西尾幹二

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/04/16(木) 12:27:32.19 ID:???
★【正論】中国の金融野心と参加国の策略 評論家・西尾幹二
2015.4.16 05:01

中国主導によるアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、英国を先頭に仏独伊など西欧各国の
参加意思が表明され、世界50カ国以上にその輪が広がったことが、わが国に少なからぬ
衝撃を与えたように見える。中国による先進7カ国(G7)の分断は表向き功を奏し、
米国の力の衰退と日本の自動的な「従米」が情けないと騒ぎ立てる向きもある。

《なぜ帝国主義台頭を許すのか》

もとより中央アジアからヨーロッパへ鉄道を敷き、東南アジアからインド洋を経て
アフリカ大陸に至る海上ルートを開く中国の壮大な「一帯一路」計画は夢をかき立てるが、
しかしそれが中国共産党に今必要な政治的経済的戦略構想であり、中華冊封体制の金融版に
ほかならぬことは、だれの目にもすぐに分かるような話ではある。

中国は鉄鋼、セメント、建材、石油製品などの生産過剰で、巷(ちまた)に失業者が
溢(あふ)れ、国内だけでは経済はもう回らない。粗鋼1トンが卵1個の値段にしかならないという。

外へ膨張する欲求は習近平国家主席の「中華民族の偉大なる復興」のスローガンにも合致し、
ドル基軸通貨体制を揺さぶろうとする年来の野心に直結している。それはまた南シナ海、中東、
中央アジアという軍事的要衝を押さえようとする露骨な拡張への動機をまる見えにしてもいる。

それならなぜ、遅れてきたこのファシズム的帝国主義の台頭を世界は許し、手を貸すのだろうか。
今まで論じられてきた論点に欠けている次の3点を指摘したい。

計画の壮大さに目がくらみ、浮足立つ勢力に、実行可能なのかどうかを問うリアリズムが欠けている。
中国の外貨準備高は2014年に4兆ドル近くに達しているが、以降急速に減少しているとみられている。
中国の規律委員会が1兆ドル余は腐敗幹部により海外に持ち出されているとしているが、
3兆7800億ドルが消えているとする報道もある。

《策略にたけた欧州の狙い》

持ち出しだけではもちろんない。米国はカネのすべての移動を知っているだろう。
日本の外貨準備高は中国の3分の1だが、カネを貸している側で対外純資産はプラスである。
最近知られるところでは、中国政府は海外から猛烈に外貨を借りまくっている。
どうやら底をつきかけているのである。

AIIBは中国が他国のカネを当てにし、自国の欲望を満たそうとする謀略である。
日米が参加すれば巨額を出す側になる。日本の場合、ばかばかしい程の額を供出する羽目になる
可能性がある。安倍晋三政権が不参加を表明したのは理の当然である。

第2に問われるべきは欧州諸国の参加の謎である。欧州はロシアには脅威を感じるが中国には感じない。
強すぎるドルを抑制したいというのが欧州連合(EU)の一貫した政策だが、ユーロがドルへの
対抗力となり得ないことが判明し、他に頼るべき術(すべ)もなく、人民元を利用しようとなったのだ。

中国の力を味方につけて中露分断を図り、ロシアを少しでも抑制したいのが今の欧州の政治的欲求でもある。
それは安倍政権がロシア接近を企て、それによって中国を牽制(けんせい)したいと考える政治的方向と
相通じるであろう。欧州は経済的に日米から、政治的にロシアから圧力を受けていて、
そこから絶えず自由になろうとしているのがすべての前提である。 >>2へ続く

http://www.sankei.com/column/news/150416/clm1504160001-n1.html

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