【朝鮮総連ビル転売】前原元外相を「政治的売春婦！」と罵倒した北朝鮮の“ヒステリー”が示す「北＆総連のアキレス腱」

★【劇場型半島】前原元外相を「政治的売春婦！」と罵倒した北朝鮮の“ヒステリー”が示す「北＆総連のアキレス腱」
2015.4.15 06:00　※９ページより抜粋。全文はソースで

前原氏は２月２０日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相らに対する質問に立った。
質問は、朝鮮総連中央本部ビルを落札した高松市の企業が山形県の会社に転売し、
朝鮮総連が本部を引き続き使用することになった「不明瞭」な取引についてだ。

転売資金の多くが朝鮮総連側が集めたとされることなどを挙げ、前原氏は「転売をめぐる経緯が非常に怪しい。
競売の脱法行為ではないか」と指摘。購入会社と朝鮮総連が賃貸契約を結べば、債権を持つ整理回収機構
（ＲＣＣ）が「賃料を差し押さえるべきでないか」と質問した。

これに対し、政府担当者は「ノウハウを活用して債権回収に必要な措置を取っていきたい」と答えた。

続いて、前原氏が本部問題と日朝協議の関連を問うたのに対し、安倍首相は「違法行為があれば、
目をつぶって交渉を進めることは安倍政権では、あり得ない」と断言した。

このやりとりは、国内でさほど注目されなかった。だが、北朝鮮はメディアを挙げた一斉攻撃に出た。

「前原が妄言をわめき、全民族の煮えたぎる激憤を呼び起こした。本部問題の解決を阻むため、
『脱法』などと悪意に満ちて叫んだ」（２月２８日付労働新聞）

「京都大法学部卒で外相までやった者が、法的に何の問題もない本部問題に食ってかかったことは、
初歩的な常識も知らないことを物語る」「朝日協議に冷や水を浴びせ、野党政治家として自分の
値打ちを高めようという愚かな企図が潜んでいる」（同２６日朝鮮中央通信）

そのほか、「インチキ政治人」「愚鈍な政治ブローカー」「政治的渡り鳥」「政治的売春婦」「カネの虫」
…と書くのもはばかられるような悪口を並び立ててこき下ろした。まさに悪態の“在庫一掃セール”の様相だ。

北朝鮮が“敵”とみなした存在を非難する際の人権感覚のなさには、毎度あきれさせられるが、
北朝鮮がここまでくさしたのは、北朝鮮を突き放す政策を取ったオバマ米大統領や韓国の李明博
（イ・ミョンバク）前大統領以来だろう。国会質問一つで、ここまで意識され、前原氏の立場なら逆に、
政治家冥利に尽きるかもしれない。

前原氏は、朝鮮総連本部競売問題に関心があれば抱くであろう当然の疑問を問いただしたにすぎない。
なのになぜ、北朝鮮は自制もなくムキになったのか。

日朝間に横たわる「寝た子」をたたき起こされたからにほかならない。

朝鮮総連が購入資金の多くをまかったとみられることは「脱法行為」といえないのか？　
傘下組織が賃借契約を結んでおいて、朝鮮総連本体が堂々と居座ることは許されるのか？…などなど、
北朝鮮が主張するように「法的に何の問題もない」わけではなく、法律的にツッコミどころ満載の「不明瞭」取引だった。

日朝関係者は「日朝協議の推移もあり、安倍政権はある意味、“泳がせていた”だけ。
北朝鮮側が拉致被害者の報告で不誠実な対応しかしなければ、いつでも断固とした措置に出る
『カード』を握ったことになる」と説明する。

前原氏の質問に安倍首相自身、「違法行為に目をつぶることはあり得ない」と明言し、
実際に関係省庁が本部転売に関するカネの流れを調査しているとされる。

前原氏の国会質問が図らずも、安倍政権が隠し持っていたカードを北朝鮮側からも見える形で
引き出すことになったようだ。　(抜粋)

http://www.sankei.com/premium/news/150415/prm1504150007-n1.html