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【社会】「ネット右翼」への対処法 小熊英二

9 :名無しさん@13周年:2015/03/26(木) 13:21:44.47 ID:XXDiSf1lJ
しゃーねーな、お姉さんが貼ってあげよう (`・ω・´)

>>1のつづき
ろう。

 それでもこうした言説は、実数以上に大きく見える。その一因は、人数は少なくとも、活発に書き込むためだ。
極端にいえば、全国で数千人が匿名で多重投稿しているだけでも、ネット上では多く見える。

 さらにこの種の言説は、特定の場所に集中的に書かれており、そこを閲覧すると数多く見える。
また特定の問題や人物名で検索すると、やはり数多く見える。しかしネット上全体では、ごくわずかな数だ。

 それでも、この層にピンポイントで売れる本を出せば、ベストセラーになりうる。全体の1%でも、
母数が1億人なら100万人だからだ。だが政党がそうした主張を掲げたところで、その政党の宣伝動画の
再生数が数十万になることはあっても、得票率は数%にとどまるだろう。

 以上が第一だが、第二には、この種の言説の意図を真剣に考えすぎるべきではない。この種の書き込みの多くは、
一種の「愉快犯」にすぎない。攻撃し、冷笑し、知識をひけらかすことで、注目を集めるのが目的だ。
攻撃対象が動揺したり、むきになって反論したり、萎縮したりすれば、喜びはするだろうが、深い政治的意図があるわけではない。

 彼らの心理は、さして理解困難ではない。ある児童向け心理学書には、「きまった女の子にちょっかいを出す男の子」
と並んで、「人の悪口ばっかり言う子」の心理がこう記述されている。「この子は、人から注目をあびたいのに、
その方法がわからず、人の悪口を言うことしか思いつかないのかも」。お勧めの対処方法は、「つまらなそうな顔をして
聞いていれば、そのうち言わなくなるかもしれません」である(村山哲哉監修『こころのふしぎ なぜ?どうして?』
高橋書店、一部を漢字に置き換え)。こうした相手に反論は逆効果で、無視するのが一番だ。

 しかし第三に、ある意味で矛盾しているようだが、この種の言説の広がりは深刻な問題だ。
個々の言説に大した意味がなくとも、その蓄積は、「ああいう発言をしてもいい」という空気を醸成するからだ。

 例えば、ある集団を内心で差別していても、口外はしないでいた人々が、差別的言説をネット上などで目にすると、
「言ってもいいんだ」と思うようになる。政治家に同様の現象がおこれば、議会などで差別的言辞が公言されるようになり、
やがて政策や外交に影響する。白紙状態からこうした言説に接し、それに染まってしまう若者も出てくるだろう。

 ではどうするべきか。個人で逐一反論するのは、効率も悪いし、相手を喜ばせかねない。簡単な問題ではないが、
一つの対処法は、ネット管理者に対応を要請することだ。

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