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【長谷川幸洋】日本に報道の自由はあるのか? おそらく、ない。しかし特定秘密保護法のせいでも安倍政権のせいでも、ない

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/03/06(金) 14:13:24.51 ID:???
>>1より

彼らは取材現場にいるときは、まだ記者らしい仕事をしている。記者クラブ依存の取材は役所の
発表モノばかり追っていて、それ自体が問題という側面はある。それでも本当の問題はそこに
あるのではない。記者の横並びと出世志向である。

記者が少し経験を積んで、特派員やデスクを目指すころになると、社内の評判を悪くしないように立ち回る。
デスクや部長に「あいつはダメだ」と烙印を押されれば、次のポストなどどこかに消えてしまうからだ。

デスクになれば次は部長、部長になると次は局次長、局長、局長になっても次は役員とみんな上を向いて歩く。
記者たちがヒラメ集団になっているのだ。

取材現場はどうかといえば、新人の支局時代から警察や役所の発表をいち早く抜くのが特ダネと
染みこまされているから、東京に来て永田町や霞が関を回るようになっても、取材相手に食い込もうと、
ごますりのポチになる。

そのくせ記者クラブではどうかといえば、同業他社と仲良くしていないと仲間外れにされるから、
横並びの取材に甘んじる。政治記者たちが政治家との懇談で互いに「メモ合わせ」するのは
公然の秘密である。共有したメモにない話は書かないのが暗黙のルールなのだ。

・サラリーマン記者に「報道の自由」が議論できるか

報道の現場だけではなく、意見を表明する論説でも似たようなものだ。編集の記者や論説委員たちが
本当に自分の意見を自由に表明しているかといえば、こちらも首をひねらざるをえない。これには証拠がある。

たとえば、左に傾いた朝日新聞や東京新聞に右に傾いた記者の記事が載っているか。
逆に右に傾いた(世界標準で言えば中立に近いが)産経新聞や読売新聞に左に傾いた記者の記事があるか。ない。

例外は憲法改正にも集団的自衛権行使にも賛成でありながら、東京新聞にときどき
小さなコラムを書いている私くらいと思うが、それでも細々と息をつないでいる程度である。

つまり右であれ左であれ、ほとんどの記者は自由な考えに基づいて記事を書いているのではなく、
自分が給料をもらっている新聞の論調に合わせているのである。所詮、サラリーマンなのだ。
そんなサラリーマンが「言論の自由」だの「報道の自由」だの、大上段にふりかぶって議論できるか。
私に言わせれば、チャンチャラおかしい。

報道、言論の自由を言うなら、まず1人ひとりの記者自身が組織から自由にならなければならない。
組織も記者を解き放って自由にしなければならない。そんな記者も組織も残念ながら、
日本のジャーナリズムにはほとんどない。それが現状である。

私がなぜ東京新聞で生息できているか??関心がある読者は『月刊WILL』の3月号
http://web-wac.co.jp/magazine/will/?y=2015)をお読みいただきたい。
ただしバックナンバーが残っているかどうかは知らない。(了)

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