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【宮家邦彦】「歴史を直視せよと要求するならば、中国も大躍進時代や文化革命時代の歴史を直視せよ」 アンフェアな対日宣伝に立ち向かう

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/02/27(金) 14:57:08.23 ID:???
★再始動した中国のアンフェアな対日宣伝
中東イスラム国騒動の陰で〜中国株式会社の研究(262)
2015.02.27(金) 宮家 邦彦

あっという間に1カ月が経ってしまった。前回「中国株式会社の研究」を掲載したのは1月20日。
忘れもしない、あの極悪非道のIslamic State(以下IS)がオレンジ色の「囚人服」を着た湯川遥菜、
後藤健二両氏の衝撃的映像を公表した、まさにその日だった。

爾来、来る日も来る日も、世の中の関心はIS関連ニュースばかり。
正直なところ、筆者も過去1カ月間は中国にまで手が回らなかった。

一方、中国は中国で、中東情勢を固唾を飲んで見守っていたはずだ。北京はISに参加した数百人とも
言われるウイグル人の動向を強く懸念していたに違いないからだ。

こうした中国外交の不気味な静寂は春節明けの2月23日に破られた。同日中国の王毅外交部長が
国連安全保障理事会で、具体的国名こそ言及しなかったものの、「過去の侵略の犯罪を取り繕おうとする試み
(attempts to whitewash past crimes of aggression)」に対し警告を発したと報じられたからだ。

日本ではこれが2015年の中国による「対日プロパガンダ外交のキックオフ」だと受け止められている。
というわけで、今回は第2次大戦後70周年の中国による反日キャンペーンの実態と日本側のあるべき
対応振りについて考えてみたい。

・中国外交部長の発言

ニューヨーク発共同通信英文ニュースによれば、2月23日に開かれた国連安保理で王毅外交部長は次のように述べたそうだ。

中国語の原文が未入手なため、ここでは英語版をベースに検証する。一部日本メディアには「whitewash」を
「歪曲」と訳していたが、ここでは英語のニュアンスを尊重して和訳した。

「(王毅外交部長)反ファシズム戦争の歴史的事実が明確になって久しいにもかかわらず、依然として一部に、
真実を認めたがらず、審判を覆そうとしたり、過去の侵略の犯罪を隠して取り繕おうとしたりする者がいる」

(Although the historical facts have long been made clear on the war against fascism, there are still
some who are reluctant to recognize the truth and even attempt to overturn the verdict and whitewash
past crimes of aggression.)

恐らく中国は戦後70周年である2015年を通じ、執拗にこの種の対日プロパガンダを続けるだろう。
今回の外交部長発言はその始まりに過ぎない。

それにもかかわらず、中国外交部報道官は、「中国は大国にふさわしい懐の深さがあるので、
会議で特定の人物を批判したりはしない」と強調したそうだ。

これを受けて、日本の一部には、今回の発言が日本を名指ししておらず、全体的として抑制的だったと
見る向きすらある。よく言うよ、「頭隠して尻隠さず」とはまさにこのことだろう。中国は日本への
直接の言及こそ避けたものの、やはり歴史認識問題などで対立する安倍晋三政権を牽制し続けるのだと思う。

・中国こそ歴史を直視せよ

以上の通り、中国は第2次大戦終結と国連創設70年周年の機会に、自らが議長国を務める国連安保理で今回の公開討論を主宰した。

これは決して偶然ではない。しかし、中国側の「過去の事実を否定したり、取り繕ったりすべきではない」
とする主張を、日本側は頭から否定すべきではないと思う。

歴史が国によって微妙に異なるケースは少なくないだろうが、それでも基本的事実の一部は日中で違いようがない。
少なくとも日中が最低限共有している部分の歴史認識に基づいて、日本側はこれまで様々な声明や談話を公表してきた。
これらを通じて示した日本の立場は極めて真摯なものだったと考える。

・問題は中国側の姿勢だ。

他国に「歴史を直視せよ」と要求する以上、自らもそれを率先して実行すべきだろう。日本側に80年前の
「歴史的事実を取り繕うな」と求めるなら、中国側も1950年代の大躍進時代、1966〜76年の文化大革命時代、
1989年の天安門事件といった歴史的事実を直視すべきではないか。

日本側が歴史と向き合ったのだから、中国側も同様の態度を取るのがフェアというものだ。
大躍進の時代に何人の中国人が餓死したのか。文革の時代に何人の中国人が自己批判で命を失ったのか。
1989年夏の天安門広場で一体何が起きたのか。これらを直視する歴史博物館は中国にまだない。
>>2へ続く

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43046

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2015/02/27(金) 14:57:20.05 ID:???
>>1より

・日本側のあるべき反論

2月23日の公開討論で日本の在国連大使は、「日本は第2次大戦の深い反省の下、国連憲章の目的と原則を
守ることを通じ、平和愛好国家の道を歩んできた」と述べつつ、国連創設70周年を好機と捉え、
安保理改革を含む国連改革への努力を強化すべきだと述べたそうだが、これだけでは不十分だ。

日本の一部有力紙は、中国が対日宣伝戦を本格的に始動させた以上、日本側も「日本の正しい姿」の発信を強化すべし、
などと主張している。当然ながら、そのような主張にも何ら異存はない。ただ、一点気になるのは、その対外発信の内容である。

中国側の宣伝が理不尽であることは論を俟たない。しかし、過去の事実を過去の価値基準で判断し直し、
当時の作為・不作為の是非を改めて問うたところで、中国側が仕かける宣伝戦には決して勝利できない。
日本が戦っているのは21世紀の国際政治であって、歴史学の討論ではないからだ。

過去の事実を過去の価値基準で判断したければ、大学に戻って歴史学の授業を取ればいい。21世紀の国際政治は、
過去の価値基準ではなく、現代の価値基準、すなわち自由、民主、法の支配、人権、人道といった普遍的価値に
基づく基準により戦われている。これが現代国際政治の実態だ。

この点を読み誤ると、日本は勝利のない闘争を永久に戦う羽目になる。この闘争に出口はなく、
結果も良くて引き分けでしかない。

日本は過去の価値基準ではなく、現代の普遍的価値によって過去の事実を判断する一方、
過去70年間の日本の生き様を受け入れない中韓のアンフェアさを強く批判すべきなのだ。

・毎月のようにやってくる戦争記念日

2月25日、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話に関する有識者懇談会の第1回会合が開かれた。
筆者を除く15人のメンバーは多士済々であり、ここでの討論が戦後70周年に関する国民的議論の触媒と
なることを期待したい。一方、中国はこの懇談会に対しても強い警戒心を示しているという。

例えば、国営テレビは、「懇談会メンバーの多くは安倍氏と立場が近く、会合は安倍氏に利用される
道具にすぎない」などと批判的だったそうだ。大きなお世話である。重要首相談話発表前にこうした
懇談会が開かれ、議論が公表されること自体、民主主義のない中国には到底真似できない芸当ではないか。

いずれにせよ、今回で中国の攻勢が終わるとは到底思えない。同僚に調べてもらったら、以下の通り、
2015年中に少なくとも10以上の70周年関連行事があり得るという。中国や韓国はこうした記念日の機会に
歴史問題を利用した反日プロパガンダを必ず継続する。そう覚悟しておいた方がいいだろう。

1月27日 国際ホロコースト記念日、アウシュビッツ強制収容所解放70周年記念日
4月17日 下関条約調印日(120周年)
4月25日 エルベの誓い記念日
5月8日 D-Day(ノルマンジー上陸作戦関連)
5月9日 大祖国戦争勝利記念日(露)
5月9日 中国国恥記念日(対華21カ条要求受諾100周年)
6月9日 中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利 70周年記念コインを発行
6月22日 日韓国交正常化記念(基本条約締結)50周年
6月23日 沖縄戦終結70周年
8月15日 終戦記念日、韓国光復節
9月3日 抗日戦勝利記念日(中国)
9月18日 柳条湖事件勃発日
12月13日 南京事件「国家哀悼日」(中国)

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http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1424754043/

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