【神戸】「多くのベトナム人に日本で就労しやすい環境を提供していければ嬉しい」ベトナム難民認定受け10年　関学大女子学生が起業

★ベトナム難民認定受け１０年　関学大女子学生が起業
2015/1/26 09:10

関西学院大国際学部４年で、ベトナムからの難民学生ドアン・ティ・チャンさん（２５）
＝兵庫県明石市＝が今月、ビジネス支援の会社を起業した。大学で学んだ会計学などの知識を生かし、
日本や母国への企業進出や輸出入についてアドバイスする。難民認定を受けて１０年。
「両国の懸け橋になりたい」と意気込む。（斉藤絵美）

株式会社「ＴＨＹ　ＴＲＡＮＧ（ティ　チャン）」。社名は自身の名前から付けた。
自宅に事務所を構え、知人に呼び掛けるほかインターネットで発信。
起業した１月９日以降、両国から６件ほど相談があるという。

ベトナム生まれのチャンさんは１歳の時、父が日本に逃れ難民に。
１５年後の２００５年、チャンさんは母と姉とともに呼び寄せられ、難民認定を受けた。

来日から半年間、語学や日本の習慣を学び、明石市内の公立中学に編入。
県立高校を卒業後、１年間の浪人生活を経て、同大の難民推薦入試制度を利用し国際学部へ入学した。

「将来の役に立てば」と、浪人中に簿記を学んだことがきっかけで、会計への関心が芽生えた。
英語や中国語などを学ぶほか、ゼミでは化粧品業界などを対象とした有価証券報告書の比較に取り組み、
専門知識を積んだ。

１３年１２月、ゼミの教授が関係するＮＰＯ法人が企画したベトナム視察に通訳者として同行し、
日本の企業関係者とベトナムの会社を回った。「農業が盛んで原油も採れる資源豊かな国だが、
製造業などでは日本の高い技術を必要としている。ビジネス面で交流を深めれば、
もっと両国は良くなる」と、起業を決意した。

資本金１０万円で会社を起こし、ベトナム商品を紹介するフードショーなどにも顔を出し、
アピールを続ける。

夢は母国に日本語学校をつくること。「多くのベトナム人に、日本で就労しやすい環境を
提供していければうれしい」と話している。

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201501/0007689196.shtml

【神戸】「多くのベトナム人に日本で就労しやすい環境を提供していければ嬉しい」ベトナム難民認定受け10年 関学大女子学生が起業

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