【朝日慰安婦報道検証会見・詳報】（２）慰安婦問題の海外への波及　「朝日新聞が主導的役割果たした」

★【朝日慰安婦報道検証会見・詳報】（２）慰安婦問題の海外への波及　「朝日新聞が主導的役割果たした」
2014.12.22 20:26

（１８：３０～１９：００）

《朝日新聞の慰安婦報道に関する第三者委員会の検証会見は、冒頭の中込秀樹委員長の概要説明から
記者の質疑応答に移った。記者の質問は細部に及ぶ》　

－－慰安婦報道が世界に与えた影響について、検証にあたった３人の先生の意見を聞かせてほしい

北岡伸一委員「３人はやや違った角度からとりあげていますからね」

「いちいちコンセンサスがあるかということよりも文責は個々にあると思っています」

「日本のある問題を批判する国があって、さらに日本国内メディアが批判的な記事を書けば第三国は正しいだろうと思うわけです」

「こうした報道の結果、反韓国、反中国、おぞましい事態を招いているわけです」

《北岡委員は自らの見解を率直に述べた》

林香里委員「国際社会というのは範囲が大きいので影響あったかどうかの答えを出すのは難しいでしょう」

「私の意見はメディア論として読んでもらえればと思います。意見の違い、方法論の違いというものもあります」

「波多野（澄雄）先生は韓国に詳しい立場から、国際関係論として分析されている。分業してさまざまな角度から考えた」

《同様の質問が岡本行夫委員にも向く。虚を突かれたのか、岡本委員が「あっ、私ですか」と驚いたように記者に問いかける》

岡本委員「国際的な影響については確定的に断定はできません。林委員もおっしゃったようにアプローチが違うわけですね」

「（林氏は）極めて膨大な作業を緻密にやった結果が出ているわけです。私と北岡氏は感覚的なものでありまして、
欧米に行くたびに常に慰安婦問題についての質問にさらされる」

「欧米で特に有識者の間では、慰安婦の存在を知らない人が少ないくらいになっている。どうしてそういう状況になってきたのか」

《岡本委員は会場にいる記者やインターネット中継を見ている視聴者に対し、まるで講義をするかのように語っている》

岡本委員「１９８０年代まではそういう言葉を載せることもなかったわけですが、特に９２年の日韓首脳会談以来、
慰安婦問題への関心、日本への批判がずっと出てきている。それは日本での慰安婦報道問題の高まりと軌を一
（いつ）にしているわけでございます」

《なぜ海外メディアが慰安婦問題に関心を持つようになったのか。岡本委員は自身の見解をとつとつと語っている》

岡本委員「外国の特派員は自分でインタビューしているわけではない。日本国内で醸成されている慰安婦報道の
集合体と言いますか、われわれが特に『ひどいことをした』ということに外国の報道機関の関心は向くわけです」

「日本の国内で『日本は本当にひどいことをしたんだ』という認識を醸し出すに至る。
その主導的な責任を果たしたのは朝日新聞ではなかったかという筋立てになっているわけです」

《岡本委員が答えると、波多野委員が口を開いた》

波多野委員「日本の慰安婦政策の関連、国際的な動向の中で朝日報道がどう変遷してきたのかと主に書いている。
韓国の８０年代の民主化に朝日新聞の報道がどういう意味を与えたのかにも触れています」

「朝日新聞、毎日新聞が韓国の民主化の過程で影響力持っていたことは事実であります。
韓国メディアは朝日新聞に一定の信頼感を持っていた。朝日新聞の慰安婦報道は韓国の世論、
メディアに９０年代当初は大きな影響を与えたと思います」　>>2へ続く
>>1より

《波多野委員も岡本委員と同じく、朝日新聞の慰安婦報道が世界的にどのような影響を与えたかについて言及していく》

波多野委員「朝日新聞は（慰安婦）問題の最終的な解決のためには国家補償という立場を取るべきだという
報道をしていたように思う。９５年にできたアジア女性基金に対し、（朝日新聞の報道は）韓国に否定的な
影響を与えたと思います。吉田清治氏を長きにわたって強制連行の実行者として取り上げてきたと」　>>2へ続く

http://www.sankei.com/affairs/news/141222/afr1412220038-n1.html

【朝日慰安婦報道検証会見・詳報】（２）慰安婦問題の海外への波及 「朝日新聞が主導的役割果たした」

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