【衆院選】悩まず決めた橋下氏と悩みに悩んだ松井氏…結論は出馬断念も大阪の維新関係者に安堵の声

★【衆院選】悩まず決めた橋下氏と悩みに悩んだ松井氏…結論は出馬断念も大阪の維新関係者に安堵の声
2014.11.23 20:15

地元大阪で党内や支援者から反対論が強まり、維新の党共同代表の橋下徹大阪市長と幹事長の
松井一郎大阪府知事は踏みとどまる決断をした。看板公約の大阪都構想が行き詰まる中、
公明党の議席を奪い、市長と府知事のダブル選を制した上で公明に協力を迫るプランだったが、
１つでも落とせば瓦解（がかい）する上、「放り出し」批判を招く「ハイリスクな選択」
（維新市議）だった。２人の出馬断念に大阪の維新関係者の間では安堵（あんど）が広がった。

「悩みに悩んだ。一気に国政で勝負するより、大阪で地道に一歩ずつ行く」。２３日夕、
大阪市内で開かれた松井氏の後援会パーティー。松井氏は二重行政の解消を掲げた
都構想の重要性を語った後、出馬断念を表明した。

続いて登壇した橋下氏の言葉は松井氏の苦悩とは対照的だった。
「悩まずに出ないと決めた。その方がプラスになる。皆さんに納得できる結論になる」

２人は今月中旬、突如として出馬の可能性を強くにおわすようになった。
党勢を回復させ、都構想実現につなげる狙いがあったとみられるが、維新の大阪府議、
市議は支持者から「維新は支持をしない」「２人は大阪を放り出すのか」などと批判を浴びせられた。

出馬断念の一報を聞いた維新府議は「出馬すれば市民を裏切ることになり、自分たちも理由を
説明できない。大阪で都構想を目指す原点に立ち返ってくれて良かった」と安堵。別の府議も
「出馬してしまっていたら、正直、統一選は厳しい戦いになっていた。
今回の２人の判断は正しい」と喜んでいた。　

http://www.sankei.com/west/news/141123/wst1411230043-n1.html