【福島原発】使用済み核燃料の移送終了、福島４号機１３３１体…残りは未使用１８０体

★使用済み核燃料の移送終了、福島４号機１３３１体…残りは未使用１８０体
2014.11.5 12:33

福島第１原発４号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出し作業で、東京電力は５日、
プール内にあった１５３３体のうち、使用済み燃料１３３１体全てを、別棟の共用プールに
移送したと明らかにした。４号機プールに残るのはリスクの低い未使用燃料１８０体だけとなり、
取り出し作業は山を越えた。

取り出し作業は昨年１１月に始まり、東電は初めに未使用燃料２０２体のうち２２体を
移送して手順や安全性に問題がないことを確認した上で、使用済み燃料の取り出しに着手した。

未使用燃料１８０体の移送は年内に終える見通し。

使用済み燃料の中には、原発事故発生前からあった破損燃料３体が含まれていた。
「く」の字に曲がった燃料１体と、放射性物質の漏えいが検知された２体で、
東電はこれらの燃料の移送を後回しにして、収納スペースの広い別の移送容器を用意した。

未使用燃料は使用済み燃料に比べ放出される放射線量が極めて小さい。
東電は共用プールの収納スペース確保が追いつかないことから、今後６号機のプールに移送する。

４号機は、原発事故発生５日目の２０１１年３月１５日に原子炉建屋が水素爆発し、
建屋上部が崩壊した。プールには当時、１～４号機で最も多い燃料が入っており、
早期の取り出しが必要となっていた。

http://www.sankei.com/affairs/news/141105/afr1411050008-n1.html