【政治】日中首脳会談、11月ＡＰＥＣでできればよい＝安倍首相

★日中首脳会談、11月ＡＰＥＣでできればよい＝安倍首相
2014年 09月 26日 08:47 ロイター

安倍晋三首相は２５日、訪問中のニューヨークで会見し、１１月に北京で開催されるアジア太平洋
経済協力会議（ＡＰＥＣ）で日中首脳会談が実現できればよいとし、日中関係改善に向け
「両国が互いに静かな努力を重ねることが必要だ」と述べた。

安倍首相は、中国や韓国との関係について「改善していきたいと考えている」とし
「さまざまな課題があるからこそ前提条件をつけずに対話していくべきだ」との考えを
あらためて示した。また、日韓の首脳会談についても、国際会議の機会に行うことが
できればいいと考えていると述べた。

日ロ関係については、先日のプーチン大統領との電話会談で、今後も両国間で対話を継続
することで一致したと指摘。「ロシアに責任ある国家としてふるまうよう働きかけを行う
ためにも対話は重要だ。日ロ関係は、今後も日本の国益に資するよう進めていく」と語った。

プーチン大統領の訪日については「引き続き実現を目指していく考えだが、訪日日程は
決まってない。種々の要素を総合的に考慮して検討していく」との考えを示した。
また、「１１月北京ＡＰＥＣの際の首脳会談の可能性も含め、マルチの国際会議の
機会を活用していく考えだ」とした。

安倍首相は会見前に行った国連での演説で、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の
武力攻撃を受けている中東地域に対し、日本として５０００万ドルの緊急支援を行うことを
明らかにした。会見では、「イスラム国の攻撃でイラクやシリアの都市が制圧され、
犠牲者が出ている事態を深く憂慮し、武装勢力の攻撃を強く非難する」としたうえで、
米国などによるシリア空爆について、「シリア政府が武装勢力の活動を取り締まることが
できないなか、やむ終えない措置だったと理解している」と語った。

北朝鮮の拉致被害者などに関する特別調査委員会の報告が遅れていることについては
「北朝鮮が誠意を持って迅速に調査し、速やかに結果を通報すべきだ」とし、２９日の
中国・瀋陽での外交当局者会合を含め「状況をしっかりと見極めていく」考えを示した。(石田仁志)

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0HK2SC20140925

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