【フィリピン】繰り返される中国人誘拐事件…フィリピン政府「大統領は謝罪はしない。中国を特別視しない」

★繰り返される中国人誘拐事件・・・フィリピン政府「大統領は謝罪はしない。中国を特別視しない」
2014-09-19 10:57

フィリピンでは中国人を誘拐する事件が多発している。中国では「フィリピン大統領または
フィリピン政府が謝罪すべきだ」との声が出た。フィリピン大統領府のエドウィン・ラシエルダ
報道官は「中国人を特に狙った犯罪ではない」、「このような犯罪は他の国でも発生している」
などとして、大統領などが謝罪することはないと述べた。中国を特別扱いはしない考えという。
中国新聞社などが報じた。

フィリピンでは８日から１３までに中国人を襲撃または誘拐する事件が５件発生し、被害者１人が死亡した。
中国の駐フィリピン大使館は同国滞在中の自国民に向け複数回にわたり、注意を促した。

中国紙・環球時報は１６日付の論説で、「社会の統治能力が低い。さらに中国に報復するとの
感情があり、それに加えて民族主義を、菌が徹底的に発酵させた西洋式の民主制度がある。
中国との領土争いがフィリピンはほぼ、“準ならずもの国家”になった」と主張し、
フィリピンのアキノ大統領に謝罪を要求した。

中国社会科学院アジア太平洋・全地球戦略研究員アジア太平洋文化研究室の許利平主任も、
「（フィリピン政府は）１国の政府として、自国内の外国人の安全を保護する義務と責任がある。
中国人が最近、フィリピンで頻繁に襲撃され拉致されていることに対して、（中国側は）
フィリピンの国家最高指導者または政府に謝罪を要求しても、まったく問題ない。
その他の国でも先例があることだ」と述べた。

ラシエルダ報道官は中国人が被害者になった一連の事件について「当然ながら、中国人を特に狙った
犯罪ではない。このような事態が時おり発生することは、だれもが分かっている。フィリピンに
限らず他の国でも同じだ」と主張。

中国に対しては「最も友好的な国ではない。友好的な国のひとつだ。いかなる特別視もしない」と述べた。

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◆解説◆
エドウィン・ラシエルダ報道官は華僑系フィリピン人。中国語（北京語）もあやつり、
記者会見で南シナ海を巡る中国との対立について説明した際、中国に言っておきたいこととして、
「小心一点（気をつけろよ）」と述べたことがある。

中国では「陳顕達」の名で報道される。中国では華僑系外国人を、中国語名で紹介することが一般的だ。（編集担当：如月隼人）

http://news.searchina.net/id/1543788