【社会】デング熱国内感染４７人に、韓国製検査キットに注文殺到

★デング熱国内感染４７人に、検査キットに注文殺到

厚生労働省は３日、デング熱の国内の感染者が４７人になったと発表しました。
感染の拡大で簡易検査キットを販売する会社には、注文が殺到しています。

東京の代々木公園を訪れた人の間で感染が拡大している「デング熱」。
厚生労働省は３日、新たに１３人の感染を確認したと発表しました。新たに感染が確認されたのは、
東京都内に住む９人と北海道や愛媛県などのあわせて１３人です。いずれも重症ではなく、症状は安定していて、
これで感染者は１１の都道府県であわせて４７人になりました。

北海道には、ウイルスを媒介する蚊の生息は確認されておらず、感染が確認された札幌市に住む女性は
、先月２２日に訪れた代々木公園周辺で蚊に刺され、感染したとみられています。

「（女性は）代々木公園の周辺、明治神宮と聞いているが、そこで蚊に刺されたことが分かっている。
おそらくそれが原因で感染した」（札幌市保健所の担当者）

厚生労働省によりますと、新たに感染が確認された１３人は、いずれも先月、代々木公園もしくはその周辺を訪れていました。

東京都は３日、公園内の１０か所に設置した蚊を集める装置を回収しました。

「今、東京都の職員が蚊が入ったネットを取り外しました。ネットの中には蚊や虫が十数匹以上いるのが分かります。
まだ元気に飛びまわってる蚊もいます」（記者）

この中にウィルスを持っている蚊がいるかどうか、これから検査が行われます。

「蚊をすり潰して抽出し、機械にかけてウイルスがいるかどうかを調べる」（東京都の職員）

検査が行われるのは、東京・新宿区にある健康安全研究センター。今回、採集した虫を冷凍した上で蚊だけを選別し、
１匹ごとに検査を行うということで結果は５日金曜日に出る予定です。また、青山霊園など都内の霊園や公園、
１６か所でも蚊を採集し、定期的に調査することにしています。

東京・新宿のこの会社では、デング熱の検査キットを販売していますが、感染の拡大に伴い、注文が殺到しています。
検査キットは、研究用のもので、あくまで感染の疑いを調べるものですが、先週以降、各地の大学病院などから
注文が相次ぎ、在庫がなくなってしまったといいます。

「在庫が多くない。今、欠品の状態。韓国が製造元、急いで製造してもらえるよう働きかけて、日本に優先して
仕入れてもらうようにしています」（アリーアメディカル相樂弘文プロダクトマネージャー）

代々木公園近くの薬局では、虫除けスプレーなどの商品が例年の２倍以上、売れているということです。

「（デング熱を）ニュースとかでよく見るので、欲しいと思って買いました。代々木が近いので使おうと思っています」（虫よけスプレーを買った人）

東京都が設置した専用の相談電話には、２日だけで、２００件近くの電話が寄せられました。

厚生労働省は、代々木公園に限らず、蚊に刺されて３日から１週間程度で高熱が出た場合は、
早めに医療機関を受診して欲しいと呼びかけています。（03日17:00）

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2290043.html