【内閣改造】脇氏入閣させれば選挙改革の責任者外せる…「合区封じ」に

★脇氏入閣させれば責任者外せる…「合区封じ」に
2014年08月29日 08時41分

自民党の溝手顕正参院議員会長は２８日、首相官邸で安倍首相と会談した。

９月３日の内閣改造を巡り、参院からの入閣を慣例通り「２枠」とするよう求めたとみられる。

参院自民党内では、脇雅史参院幹事長（比例）と岩城光英・参院議院運営委員長（福島選挙区）を
推す声が強いが、脇氏に関しては、選挙制度改革を巡る党内の不協和音も背景にありそうだ。

脇、岩城の両氏はともに当選３回で、入閣の有資格者。脇氏は、自民党の野党時代に参院国会対策
委員長を務め、政権追及の陣頭指揮を執った。岩城氏は、参院政審会長など党の中枢ポストを
歴任している。参院執行部は、閣僚の人選は首相の専権事項だとして、具体的な推薦は行わないが、
両者の入閣が既定路線との見方がもっぱらだ。

ただ、脇氏の入閣を求める議員の間には、選挙制度改革を巡る「脇外し」の狙いも見え隠れする。

各党の幹事長らで作る選挙制度協議会の座長を務める脇氏は今年４月、１票の格差是正策として、
人口の少ない選挙区を隣接区と統合する「合区案」を提示した。民主党など野党からは
「批判を承知で改革案を示した」と評価の声が上がる一方、対象県選出の議員が多い自民党内の
猛反発を招いた。「脇氏を入閣させれば、選挙制度改革の責任者から外すことができる」（若手）というわけだ。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140828-OYT1T50155.html