【旭川】女子中学生（当時14）死亡から３年第三者委の再調査続く

擬古牛φ ★

★旭川女子中学生死亡から３年第三者委の再調査続く

03月22日　18時20分

いじめを受けていた旭川市の女子中学生が雪の積もった市内の公園で
死亡しているのが見つかってから、２３日で３年となります。
女子中学生が死亡しているのが見つかった公園の献花台には２２日朝、
中学生を悼む人が訪れて静かに手を合わせていました。

２０２１年３月２３日、旭川市の中学２年生だった廣瀬爽彩さん（当時１４）が
雪の積もった市内の公園で死亡しているのが見つかり、その後、いじめが認定されました。
２３日で３年となるのを前に、公園の管理棟に設けられた献花台には
朝から爽彩さんを悼む人が訪れ、静かに手を合わせていました。
近くに住む７０代の女性は「公園を通るとき、いつも胸が痛みます。
この問題は解決していないと思います。
大人には子どもたちを守る社会を実現する責任があるのではないでしょうか」と話していました。
また、市内の６０代の女性は「彼女には別の人生もあったんだろうなと思うとつらい気持ちになります。
いじめの問題が全国に広く伝わって、多くの人の心にとどめてほしいです」と話していました。

【第三者委の再調査続く】
この問題をめぐっては、市の第三者委員会が再調査を進めていて、
中学生が亡くなったことといじめとの関連性は認められるのか、検証の結果が注目されています。
市教育委員会の第三者委員会はおととし９月に公表した最終報告書で、爽彩さんに対して複数の上級生が、
菓子や飲み物の代金を頻繁におごらせたり、性的な動画送信を求め続けたりした行為などを
いじめと認定しましたが、亡くなったこととの関連性については「不明のままである」と明確な判断を示しませんでした。
この最終報告書について、遺族側は「いじめ防止対策推進法で定めた本人の
『心身の苦痛』をもとに検証されておらず、解釈が狭められた結果、認められるべきいじめが認定されていない」として
再調査を求めたため、市は、おととし１２月、教育評論家の尾木直樹さんを委員長とする第三者委員会を設置しました。

会合は非公開で、２２日までに１８回開かれていますが、関係者によりますと、遺族側の弁護士から
爽彩さんが失踪する直前に連絡を取っていたという男性の「調書」がことし１月に提出されたということです。
最終報告書では亡くなる直前の様子が分からないことを理由に、いじめとの関連性を「不明」としていて、
この「調書」の提出によって検証が進展する可能性があります。
第三者委員会は調査のスケジュールについて、去年１２月に開いた記者会見で「今年度末までの調査終了を目指す」との
考えを明らかにしていて、現在、関係者から聴取した内容を精査するなど、事実関係の整理と検証を進めているということです。
爽彩さんが亡くなったことといじめとの関連性は認められるのか、検証の結果が注目されます。

【旭川市いじめ防止の専門部署設置】
このいじめ問題を受けて、旭川市では今年度から市長部局にいじめ防止の専門部署を設置し、
小中学校のいじめの認知件数が前の年度と比べておよそ３．６倍に増えました。
市は、今後、いじめを受けた児童や生徒の支援などをさらに充実させるほか、
地域住民が子どもを見守る独自のサポーター制度を推進する考えです。
旭川市は、３年前、市内の公園で女子中学生が死亡しているのが見つかりいじめが認定された
問題を受けて今年度、道内で初めて市長部局にいじめ防止の専門部署を新たに設けました。

この部署ではスクールソーシャルワーカーなど１８人の専門スタッフを配置し
子どもたちが専用アプリのチャット機能を使って悩み事を相談できる取り組みや
専用のフリーダイヤルを通していじめの早期発見を目指してきました。
その結果、ことし１月末までのいじめの認知件数は、市内の７７の小中学校であわせて
４８１９件と前の年度と比べておよそ３点６倍に増えました。

市のいじめ防止対策推進部は「チャットなどの相談窓口を増やしたことで効果があがっている。
一方で、ひとつひとつの相談に適切に対応することは今後も課題であり、
いじめにあった子どもたちへの支援も今まで以上にきめ細かく進めていく」とし、今後、
地域住民が子どもを見守る独自のサポーター制度も推進する考えを示しています。

NHK　https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240322/7000065773.html

【旭川】 女子中学生（当時14）死亡から３年 第三者委の再調査続く

【旭川】女子中学生（当時14）死亡から３年第三者委の再調査続く