【岸田内閣】「不安的中」の声　汚染水発言の野村哲郎農水相、過去には会見中に電話応答も

擬古牛φ ★

★「不安的中」の声　汚染水発言の野村農水相、過去には会見中に電話応答も

2023/9/1 13:55

「やはり不安は的中した」。農林水産省の複数の職員はこう口をそろえる。
８月３１日、東京電力福島第１原発処理水の海洋放出について、首相官邸で記者団に問われ、
「処理水」と言うべきところを「汚染水」と言い間違えた野村哲郎農水相のことだ。
日本水産物の風評被害払拭に向けた旗振り役のこの失言に多くの批判が集まった。
ただ、最近も会見中にかかってきた電話に応じたり、沖縄の夏の正装かりゆしを
「遊び人みたいな感じ」と発言するなど、その言動はこれまでも問題視されてきた。

●「口がすべってしまう」

「汚染処理水の言い間違えについて全面的に謝罪をして撤回したところでありますが、
その間、福島の皆さまをはじめ、関係者の皆さまに不快な思いをさせて、
申し訳なかったという気持ちでいっぱいです。今回の反省を踏まえて、改めて緊張感を持って、
水産事業者に寄り添った対策の実施に万全を尽くしてまいりたい」

９月１日の閣議後会見で野村氏はこう述べた。辞任については再度否定し、
「緊張感をもって職務に当たる」と何度も強調した。

ただ、記者から下に置いた紙に書いてある文章を読み上げる謝罪スタイルでは誠意が伝わらないと
指摘を受けると、「私はときどき口がすべってしまう恐れがあるので、
こうして間違わないように（紙を）読ませていただいた」と、顔を上げて弁明した。

また、昨日の言い間違い後には、自民党などの関係者から
「めげずに、これからも一生懸命やれという励ましの声をいただいた」とも明かした。

この日の会見は当初、午前１１時２０分開始予定だったが、「大臣へのレク時間が押している」との
理由で約２５分遅れて開始。「この後、大臣の公務予定がある」との理由で約１５分間で打ち切られた。

野村氏は、８月３１日に風評被害が深刻な福島の漁業関係者への対応について官邸で協議した後、
記者団とのやりとりの中で、「『汚染水』のその後の評価などについて意見交換をした」などと発言。
これに岸田文雄首相は「遺憾なこと」と即座に反応し、野村氏に全面的な謝罪と発言の撤回を指示した。

首相の指示を受け、野村氏は同日夜に農水省内で記者団に謝罪と発言撤回の旨を述べた上で、
「普通の会話で『汚染水』は使っていない。なぜこの言葉が出てきたのか分からない」と釈明していた。

●「かりゆし遊び人みたい」「すいません、会見中です」

こうした批判を招く野村氏の発言は今に始まったことではなく、
農水相就任以降、その言動は多方面から危ぶまれていた。

直近では、８月２５日の閣議後会見で、福島第一原発の処理水放出を開始後、
中国が日本産水産物を全面的に輸入停止すると表明したことについて、
「大変驚いた。まったく想定していなかった」と発言。
これに対し立憲民主党の岡田克也幹事長が「あまりにも楽観的な見方であぜんとした」と
非難するなど、その危機感の薄さに批判が集まった。

毎年恒例の沖縄で親しまれている「かりゆしウエア」を着て臨んだ６月６日の閣議後会見では、
「遊び人みたいな感じで、普段着で来た訳じゃありませんので」と発言。
これに対し、「かりゆしウエアは沖縄で『夏の正装』として着用されていることを
理解していない」などと沖縄の地元紙からも苦言を呈された。

８月１日の閣議後会見中には、自身の携帯電話に着信があると、おもむろに電話を取り出し、
「すいません、今、会見中です」と応じ、会見を一時中断させて記者団を驚かせた。
（続く）

産経新聞　https://www.sankei.com/article/20230901-7HYNFSAFBJNSTMBZJPD4ZDRT3U/

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