【政治】封建時代のような世襲が今回も公然と行われた　岸家・安倍家の妖怪支配がまだ続くことに… これでは日本再生は夢のまた夢

擬古牛φ ★

★岸家・安倍家の妖怪支配がまだ続くことに…これでは日本再生は夢のまた夢

公開日：2023/04/27 06:00　更新日：2023/04/27 06:00

　衆参補選で注目を集めたのは山口2区と4区である。2区は岸信夫前防衛相が辞任、引退し、
政治経験ゼロの息子、信千世氏が出馬し、勝利を収めた。
4区は凶弾に倒れた安倍晋三氏の弔い選挙で、昭恵夫人らが先頭に立ち、
後継候補の吉田信次氏をバックアップ、安倍家の地盤を守った。
封建時代のような世襲が今回も公然と行われたわけで、
岸家・安倍家という妖怪支配がいまだに続いていることがよくわかった。

　これでは日本再生は夢のまた夢である。それは、世襲にはさまざまな弊害があるからだけではない。
妖怪支配が続く限り、日本の凋落は止まらないからだ。例えば、防衛費。
これまでの日本は軽武装、経済優先で発展してきた。ところが、岸田政権は重武装、軍事優先に舵切した。
これでは経済再生など望むべくもないが、この時、免罪符として使われたキャッチフレーズが妖怪の孫、
安倍氏が唱えた「台湾有事は日本有事」というセリフだ。この一言で、岸田軍拡は“正当化”されてしまった。
しかし、本当に「台湾有事は日本有事」なのか。映画「妖怪の孫」の原案者で「分断と凋落の日本」の著者、
古賀茂明氏は「違う」という。

「習近平主席は2022年の中国共産党大会で、台湾への武力行使の選択肢を放棄しないことを明言しました。
そこで、台湾有事がにわかに注目されているのですが、ロシアの例を出すまでもなく、
武力侵攻には膨大なコストとリスクを伴う。中国が台湾を武力で制圧しようとすれば相当な
犠牲者が出るだろうし、西側諸国は当然、経済制裁を課す。
そうなれば中国経済はガタガタになり、国民の不満が爆発するリスクもある。
そんなことを果たしてやるでしょうか。もちろん、米国が台湾独立を仕掛ければ、
中国も阻止に動くかもしれない。しかし、米国も勝つ見込みがなければ、そんなことはできない。
そして、米中戦争になったときに米国が中国に勝つには日本の参戦が不可欠です。
日本が米軍に対し、在日米軍基地の使用を事前協議で拒否すれば米国といえども戦争はできません。
そのことは米国の戦略国際問題研究所がレポートで明確に示しているのです」

　つまり、日本が戦争を拒否すれば、台湾有事など起こらないのだ。

「日米同盟があるのに、日本が協力を拒否できるのか、という議論もあるかもしれない。
でも、日本人の命を守るための軍事同盟でしょう？　米中戦争に巻き込まれ、
日本が攻められるのであれば、それこそ本末転倒です」と古賀氏は言う。

　それなのに、安倍氏の言葉が独り歩きし、国民を“洗脳”、軍拡が当然というような空気が醸成されている。
いまだに続く「妖怪の支配」によって、国がおかしな方向に行き、経済再生が阻害されているのだとしたら、
これほど不幸な話はない。「妖怪の支配」からの覚醒が待ったなしだ。

日刊ゲンダイDIGITAL　https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/322189

【政治】 封建時代のような世襲が今回も公然と行われた 岸家・安倍家の妖怪支配がまだ続くことに… これでは日本再生は夢のまた夢

【政治】封建時代のような世襲が今回も公然と行われた　岸家・安倍家の妖怪支配がまだ続くことに… これでは日本再生は夢のまた夢