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【東京電力】 会長だった勝俣恒久被告(82)ら旧経営陣3人に無罪判決 東京高裁 判決のポイント
- 2 :擬古牛φ ★:2023/01/19(木) 13:52:42.59 ID:???
- >>1の続き
Q.「予見可能性」の判断は?
A.巨大津波が原発を襲うことを3人は事故の前に予測できたのか。東京電力は事故前に「長期評価」の
見解をもとに想定される津波の高さの試算を行っていて、最大で15.7メートルの高さの津波が襲うという
結果が出ていました。指定弁護士はこの試算についても危険性を予測できたとする根拠としてあげていました。
しかし、判決は「『長期評価』の見解をもとに想定される津波の高さを求めることは、
不確実性を増幅させるものとなり、現実の津波対策に取り入れるべきだというほど
信頼性のある内容だったとは認めがたい」と指摘。また、3人の認識についても
「武藤元副社長は部下から『長期評価』の見解には信頼性がないと告げられていた。
勝俣元会長と武黒元副社長も原発の敷地の高さを超える津波が襲来するという
現実的な可能性を認識していなかった」と認定し、「原発の運転を停止しなければならないほどの
予見可能性があったとはいえない」と結論づけました。
Q.「結果回避可能性」の判断は?
A.高裁の審理で指定弁護士は、1審判決が事故を防ぐための対策を「原発の運転停止」に限定して
判断したことを批判し、防潮堤の設置や機器や設備の浸水を防ぐ「水密化」などでも防ぐことができたと主張していました。
これについて判決は「事後に得られた情報や知見を前提にしている上、こうした対策を講じた場合に
事故を回避できた可能性があるという証明はできていない」と退けました。
「予見可能性」も「結果回避可能性」もなかったと判断された結果、3人に無罪が言い渡されました。
●被害者側の支援者「全員無罪 不当判決」
東京高等裁判所の前では、判決言い渡し直後の午後2時すぎ、裁判所から出てきた被害者側の支援者らが
「全員無罪 不当判決」と書かれた紙を掲げると、集まった人たちから「悔しい」とか「許せない判決だ」などと
落胆や怒りの声があがりました。
●傍聴遺族「2度も地獄にたたき落とされた気持ち」
高等裁判所の判断を直接聞きたいと、判決の言い渡しを傍聴した遺族もいます。
福島県大熊町に住んでいた菅野正克さんは、原発事故のあと99歳の父親を亡くしました。
父親は震災当時、大熊町にある双葉病院に入院していましたが、長時間の避難を強いられて
事故の3か月後に亡くなり、災害関連死と認定されました。今回の裁判で被害者とされた
44人には含まれていませんが、原発事故の真相を知りたいとこれまでもたびたび裁判を傍聴してきました。
きょうも法廷で判決の言い渡しを聞いた菅野さんは、「裁判を終えて怒りとむなしさだけが残りました。
2審の判決には多少は期待していましたが、2度も地獄にたたき落とされた気持ちです。
市民感覚からかけ離れた判決内容で、この判決をもって経営陣の責任がなくなったわけではないので、
そのことを忘れないでほしい」と話していました。
●遺族「3人には何かしらの責任がある」
今回の裁判で被害者とされた44人の遺族の1人、保延ミツ子さん(92)は、
避難先の福島県いわき市の家で午後2時から始まった判決の言い渡しに関するニュースを待ちました。
そして、1審に続いて2審でも全員に無罪が言い渡されたと速報されると、
硬い表情のまま無言でテレビ画面を見つめていました。
保延さんは「何回やっても同じ結果ですが、3人には何かしらの責任があると思っています。
何か物が欲しいわけではなく、線香をあげにでも来てもらいたいです。この年になってどうすることも
できないですが、今でも多くの人が私のようにふるさとを追い出され、家族との離れ離れの生活を送っています。
このままあきらめるしかないと思っています」と話していました。
原発事故が起きた当時、保延さんは浪江町に暮らし、夫の欣司さん(当時82)は
原発が立地する大熊町にあった双葉病院に入院していました。
続く
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